テーラーメイドのステルスシリーズからは、アイアンが1機種のみ発売されています。
これまではシャープなものとオーバーサイズの2機種ありましたが、今回のステルスでは1機種のみで、どちらかと言うとシャープな方寄りとなっています。
1機種のみのステルスアイアンについて、ヘッドスピードが40m/s未満での試打者として、女子プロゴルファーの西川みさとがじっくり打たれている動画が興味深い内容でしたので取り上げます。
ステルスアイアンを、ヘッドスピード40m/sの女子プロゴルファーが試打した動画
こちらがステルスアイアンを西川みさとプロが試打して、感想を述べられている動画です。
クラブは7番で、シャフトはKBS MAX MT85 JPのSです。
アイアンは、ヘッドスピードによって打ち出しの高さやスピン量が変わり、弾道が大きく変わりますので、40m/sぐらいのヘッドスピードの方にはとても参考になる内容です。
特に注目したいポイントについて、以下に詳しくまとめました。お時間のある方は、動画をゆっくりご覧頂いて、打音や弾道などをじっくり確認してもらえればと思います。
見た目はやさしそうだが、そんなにやさしくはない
まず、打つ前の構えた感じでは、以下のような感想を述べられていました。
- トップブレードが厚い
- 程よくグースがある
- ソール幅もある
つまり、やさしそうに見えるということです。
ですが、実際に打ってみると、そんなにやさしくはないそうです。
ある程度、ヘッドスピードがあって、しっかり振れないと扱えないだろうとのことです。
前年のSIM2シリーズで言えば、2機種ある中で圧倒的に人気があったのはラージヘッドでやさしいSIM2 MAX OSアイアンの方です。
実際、ステルスアイアンは、ロフト角やヘッド形状からすると、SIM2 MAX OSアイアンではなく、シャープな方のSIM2 MAXアイアンに近い仕様になっています。
SIM2 MAXアイアンは、中級者にもオススメされるアイアンとなりますので、アベレージゴルファーが無条件に簡単と感じるアイアンではないのは頷けます。
ステルスアイアンとP790アイアンは対照的
ステルスアイアンとの比較で、P790アイアンを挙げられています。
P790アイアンは、難しそうに見えるけど、飛ぶし、やさしい。
ステルスアイアンは、簡単そうだけど、飛んでるの?と言う感じで、そこまでやさしくない。
2つのアイアンで、対照的な感想を述べられています。
ここ数年のテーラーメイドのアイアンは、M6→SIM→SIM2と緩やかなデザイン変更、テクノロジーの取入れが行われていました。
しかし、ステルスシリーズのアイアンでは、そもそも従来の2機種から1機種に絞られていて、OSタイプのユーザー層向けのモデルが無くなっていますし、デザイン的にもスピードブリッジ、キャップバックといった特徴的な形状から脱却していて、Pシリーズに寄せています。
アベレージゴルファー向けのアイアンでありながら、見た目のボテッと感を無くし、デザインも特徴もアスリートに寄っているように思います。
やさしいアイアンを使いたいなら、ローグSTシリーズも検討したい
ステルスアイアンは、アスリート向けのPシリーズのアイアンに非常に寄せたデザインとなっていますので、シャープな格好良さを求める方は、所有感が得られると思います。
ステルスアイアンは、飛距離、球の上がりやすさ、つかまりといった点では、強烈に秀でているところは特にありません。
別の言い方をすると、アベレージゴルファー~セミアスリートがクセなく扱えて、中空なのに見た目もシャープで格好良く、まとまりの良いアイアンです。
もし、ぶっ飛びアイアンが欲しい、球が上がりやすいアイアンが欲しい、スライスが出ないアイアンが欲しい、ミスに強いアイアンが欲しいなど、どこか1点の強烈なニーズや課題がある場合は、キャロウェイのローグSTシリーズ、または、テーラーメイドの1つ前のSIM2 MAX OSアイアンなどを選択肢に含めて考えると良いと思います。
まとめ
ステルスアイアンについて、ヘッドスピードが40m/s未満の西川みさとプロの試打動画を参考にしながら、特徴やオススメゴルファーなどについて取り上げました。
Pシリーズに似ていて格好良く、まとまりの良いアイアンである一方で、前年のSIM2 MAX OSのような飛距離とやさしさが際立つアイアンではありません。
今後、ステルスOS アイアンの発売を期待する声もありますので、やさしいアイアンを求めている方は、「OS」バージョンの発売の可能性にかけて少しまってみるか、または、前年のSIM2や他メーカーのモデルも検討に含めてみると、より自分に合ったアイアンが見つかると思います。