キャロウェイのパラダイムシリーズから、アイアンが3機種リリースされています。
女子プロゴルファーの西川みさとプロが、youtubeで全3機種を比較試打している動画が興味深い内容でしたので取り上げます。
パラダイムシリーズの全アイアンを、ヘッドスピード40m/sの女子プロゴルファーが打ち比べ比較した動画
こちらがパラダイムシリーズのアイアン全3機種を、西川みさとプロが試打して感想を述べられている動画です。
<試打クラブ>
- パラダイム:7i(29°)、NSプロ950GH neo(S)
- パラダイムX:7i(27.5°)、NSプロ950GH neo(S)
- パラダイムMAX FAST:7i(26°)、NSプロ850GH neo(S)
動画の内容を踏まえつつ、特に注目したいポイント点について、以下に詳しくまとめました。お時間のある方は、動画をゆっくりご覧頂いて、打音や弾道などをじっくり確認してもらえればと思います。
構えやすいのはパラダイム、構えにくいのはパラダイム MAX FAST
パラダイム(ノーマル)が構えやすい。昔のキャロウェイのX-16に似ている。
一番すっきりしている。ザ・アイアン。
構えやすさについては、一番良かったのはパラダイム(ノーマル)と感想を述べられています。
実際、パラダイムとパラダイムXアイアンは、今まで以上に違っていて、Xの方がヘッドが大きく、ブレードが厚く、グースが大きく設定されています。
やさしさと安心感重視と言う方には、パラダイムXが適していますが、すっきりしていてオーソドックスなものを好まれる方は、パラダイム(ノーマル)がしっくりくると思います。
MAX FASTは面長過ぎて、すっきり(と言う)よりは、長い。
予想外に構えにくいと評されたのは、パラダイムMAX FASTアイアンです。
MAX FASTは、位置付け的に最もやさしいモデルではあるものの、ブレード厚とグースは大人しめで、実は構えやすいという声が良く聞かれます。
それでも、西川みさとプロが気にされたのは、面長なフェース面でした。
※左がノーマル、右がMAX FAST
バックフェースの映像を並べてみますと、確かにノーマルよりも面長感が際立っています。
ユーティリティアイアンとまではいかないものの、シャープ・すっきりさを求める方には、幅広で縦幅が無い形状は構えにくいかもしれません。
打感はどれも硬め
MAX FASTが一番弾き感が強くて飛んでるなって感じ。
他の二つもパチーンって弾く音がするから、そんなにどれも変わりはない。MAX FASTだけちょっと硬め。
パラダイムシリーズのアイアンには、バックフェースにウレタン・マイクロスフィアが搭載されていますので、人工的にフィーリングの良さを作り出してあります。
それでも、軟鉄鍛造の純粋素材が生み出す柔らかさには至りません。
とは言え、極薄フェースのキャビティアイアンのバチーンと言う打感とは明らかに違いますので、一昔前のアイアンと比べると柔らかさは備わっています。
飛距離が一番出るのはパラダイムMAX FAST
MAX FASTが一番高く上がって、一番飛距離も出ていた。
アイアンに求めるものは、スピンの入りやすさだったり、フィーリングだったり、ゴルファーそれぞれです。
その中でもアマチュアから関心が集まりやすい要素として、飛距離と球の上がりやすさが挙げられます。
▼7番アイアンのロフト角
- パラダイム:29°
- パラダイムX:27.5°
- パラダイムMAX FAST:26°
飛距離と球の上がりやすさは、基本的に相反しやすいのですが、西川みさとプロの評価では、どちらもパラダイムMAX FASTという意外な結果となっています。
ロフト角は、パラダイムMAX FASTが最もストロングロフトの26°となっていますので、飛距離が出やすいのは頷けます。
そして、球の上がりやすさについては、ロフトが最も寝ているパラダイムアイアンが一番優れていそうですが、キャロウェイの公式サイトで公開されているマトリクスチャートでも、弾道の高さは3機種で横並びとなっています。
球の上がりやすさを求める方は、ロフト角を見てノーマルを選んでしまいそうですが、重心設計やネック形状も影響してきますので、試打されることをオススメします。