テーラーメイドのステルスシリーズのドライバーは、3タイプがリリースされています。
アスリート向けのステルスPLUS、スタンダードなステルス、ハイドロー仕様のステルスHD。
この3タイプのドライバーをアマチュアの平均的なヘッドスピード、42m/sで試打した動画が興味深い内容でしたので取り上げます。
ステルスのドライバー3タイプの違いが分かりますので、購入を検討されている方は、注文前に必見の内容です。
ステルスの3タイプのドライバーを、アマチュアのヘッドスピード42m/sで試打した動画
こちらが、ステルスの3タイプのドライバーを、ヘッドスピード42m/sで試打・検証した動画です。
ゴルフクラブは、ヘッドスピードによって出てくる特徴が変わりますので、平均的なヘッドスピードの方は、とても参考になります。
特に注目したい点を以下にまとめましたが、お時間のある方は、動画をゆっくりご覧頂いて、打音や弾道などをじっくり確認してもらえればと思います。
ステルスHD、ステルス、ステルスPLUSの弾道データ
▼ステルス3機種のドライバーの試打計測結果
モデル | ステルスHD | ステルス | ステルスPLUS |
---|---|---|---|
ヘッドスピード | 42.6m/s | 43m/s | 41.8m/s |
ボールスピード | 60.1m/s | 60.5m/s | 58.5m/s |
ミート率 | 1.41 | 1.41 | 1.40 |
スピン量 | 3200rpm | 2853rpm | 1867rpm |
打ち出し角 | 12.2° | 10.6° | 6.9° |
キャリー | 209y | 206.4y | 170.5y |
飛距離 | 227.2y | 226.5y | 198.8y |
大凡42m/s前後で試打した結果が、上表の通りとなっています。
弾道は、それぞれのモデルが持つ特徴がはっきりと出ていまして、一般的なアベレージゴルファーの場合、ステルスHDかステルスが適していることが分かります。
球が上がりにくい方は、ステルスHDドライバーがオススメ
まず、注目したいのは、打ち出し角です。
ステルスHDが12.2°、ステルスが10.6°、ステルスPLUSが6.9°となっていて、難しいモデルになる程、球が上がりにくくなる特徴が鮮明に出ています。
特に、アスリート向けのステルスPLUSドライバーはヘッドスピードが速い方向けと言われていまして、平均的なヘッドスピードでは性能を引き出しにくいことが分かります。
実際、飛距離で見てもステルスPLUSドライバーだけ30ヤード近く低い結果となっていて、これは打ち出し角の低さが大きく影響しています。
ステルスPLUSの推奨ヘッドスピードについては、動画の中で40台後半と評されています。もう一つ付け加えると、しっかり自分の力量で球を上げられる方と言う点が挙げられます。
スピン量・弾道高さを抑えたい方は、ステルスPLUSドライバー
次に注目したいのは、スピン量です。
ステルスHDが3000台前半、ステルスが2000台後半、ステルスPLUSが1000台後半となっていて、難しいモデルになる程、スピン量が抑えられる傾向がはっきりと出ています。
最適スピン量は、ヘッドスピードによっても違ってきますので、ご自分のヘッドスピードと照らし合わせて選ぶ必要があります。
ヘッドスピード42m/sぐらいであれあば、2000台後半のステルスドライバーぐらいのスピン量が程よく揚力も得られて良いと思います。球が上がりづらい方であれば、ステルスHDドライバーも検討したいところです。
スピン量が2000に満たない結果となったステルスPLUSドライバーは、平均的なヘッドスピードの方ではなかなか性能を引き出しにくいです。逆に言えば、低スピン性能に極めて優れていますので、ハードヒッターの方で、低く強い弾道を求める方にはとても適しています。
ステルスドライバーは、弾道がやや低め
モデルの位置づけで言えば、バイアスのないステルスドライバーが、真ん中のスタンダードなドライバーとなります。
ただ、テーラーメイドのドライバーは基本的にフェードバイアスと言われていて、さらに今回のステルスシリーズは、ややツアープロに合わせた感がありますので、ハードな方に寄っています。
今回の試打結果でも、スピン量は2000台後半で平均的なヘッドスピードには程よいと思いますが、打ち出しが10.6°でやや低めです。
そのため、球が吹けやすい方、打ち出しが高めの方にとっては、打ち出しとスピン量が抑えられ、飛距離が伸びやすくなります。
打ち出しが低い方は、ステルスHDドライバー、スピン量が多い方はステルスドライバー
今回の試打動画の結果から、ヘッドスピードが42m/sぐらいのアベレージゴルファーの方は、ステルスHDドライバー、ステルスドライバーの両方で、約227ヤードとほぼ同じ結果が出ています。
ヘッドスピードの面からすると、どちらのモデルも相性が良いと言えます。
あとは、普段の弾道で、スピン量が多いか少ないか、打ち出しが高いか低いかで、どちらのモデルが適しているかが判断しやすくなります。
球が上がらない方、スピン量が少ない方は、ステルスHDドライバーがオススメです。反対に、球が上がり気味な方、スピン量が多めの方は、ステルスドライバーがオススメです。