キャロウェイから発売のローグSTシリーズは、アイアンのラインナップが4機種となっています。
幅広ゴルファーに対応している一方で、特徴付けについてはウッドとはやや異なる点があります。
本記事では、スペックを中心にローグSTの4機種のアイアンの違いを比較しました。
ローグSTシリーズのアイアン全4機種の番手の違い
番手 | PRO | MAX | MAX OS | MAX FAST |
---|---|---|---|---|
4番 | 〇 | |||
5番 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
6番 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
7番 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
8番 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
9番 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
PW | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
AW | 〇 | 〇 | 〇 | |
GW | 〇 | 〇 | 〇 | |
SW | 〇 | 〇 | 〇 |
4機種のアイアンは、構造やスペックなどで幾つかの違いがありますが、番手の揃い方にも違いがあります。
MAX3機種については、5~9番、そして、ウェッジが4本あります。通常、ウェッジは3本が一般的ですが、最近のアイアンはストロングロフトが主流になっていて、その分、ウェッジのロフトピッチが広すぎるという問題を抱えています。
キャロウェイのアイアンでは、AWとSWの間にGWを加えることで、不自然に広がったロフトピッチを、1番手分、補った形を取っています。
なお、唯一、MAXタイプではないPROモデルについては、一つ上の4番から用意されていて、ウェッジはPWまでとなっています。
ローグSTシリーズのアイアン全4機種のロフト角設定
番手 | PRO | MAX | MAX OS | MAX FAST |
---|---|---|---|---|
5番 | 23.5 | 21.5 | 22.5 | 22 |
7番 | 30.5 | 27.5 | 28.5 | 27 |
9番 | 38.5 | 36.5 | 36.5 | 36 |
MAX3機種は、7番アイアンで27~28.5°とストロングロフトになっています。以外にも、MAXよりもラージヘッドのMAX OSが、この3機種の中で最もロフトが寝ています。
OS(オーバーサイズ)により、やさしくした要素が、大きなヘッドでの捉えやすさ、ソールの抜けの良さ、ダフリにくさ、そして、球の上がりやすさです。
飛距離性能は、MAXやMAX FASTの方が優れていますので、この点は注意が必要です。
PROモデルのみ、唯一7番アイアンで30°を超えています。しっかり球が上がる設計になっていまして、中級者が扱いやすいアイアンです。
ちなみに、PROと名が付いていますが、キャロウェイではアスリート向けのアイアンとしてX-FORGEDやAPEXがありますので、ローグST PROアイアンをツアープロが使うケースは、あったとしても希だと思います。
ローグSTシリーズのアイアン全4機種のウェッジ
番手 | PRO | MAX | MAX OS | MAX FAST |
---|---|---|---|---|
PW | 43 | 41 | 41 | 41 |
AW | 46 | 46 | 46 | |
GW | 51 | 51 | 51 | |
SW | 56 | 56 | 56 |
冒頭の番手のところでも触れましたが、MAX3機種は、ウェッジにGWが加わっていて、4種類あります。
5~9番までのロフト角は、モデルにより異なりますが、ウェッジのロフト角は、41、46、51、56°とMAX3機種では同じ設定になっています。
なお、PROはPWのみとなっています。これは、対象ゴルファーが中級者以上ということで、ウェッジはアイアンセットの物は使わないゴルファーが多いと推測されるためだと思います。
ローグSTシリーズのアイアン全4機種のクラブ長さ
番手 | PRO | MAX | MAX OS | MAX FAST |
---|---|---|---|---|
4番 | 38.5 | |||
5番 | 38 | 38.25 | 38.25 | 38.25 |
6番 | 37.5 | 37.625 | 37.625 | 37.625 |
7番 | 37 | 37 | 37 | 37 |
8番 | 36.5 | 36.5 | 36.5 | 36.5 |
9番 | 36 | 36 | 36 | 36 |
PW | 35.75 | 35.75 | 35.75 | 35.75 |
AW | 35.5 | 35.5 | 35.5 | |
GW | 35.25 | 35.25 | 35.25 | |
SW | 35 | 35 | 35 |
ローグSTシリーズのアイアンは、4機種全てで7番アイアン以降の長さが揃っています。
昨今のストロングロフトのアイアンは、7番で38インチを超えているものもあり、「7番アイアンと言えるのか?」という意見も少なくありません。
そんな中、ローグSTシリーズのアイアンは、4機種全てで標準的な37インチに揃えていて、その下のウェッジに至っても全て同じ長さです。
7番より上の番手も、MAX3機種では同じですし、PROとも大きな違いはありません。
長さが変わってくると、ロフト角の比較も同じ番手でし辛くなりますが、7番で統一されていますので、4機種の比較がしやすくなっています。
ローグSTシリーズのアイアン全4機種のネック形状
当記事ではローグSTアイアン4機種のスペック比較をテーマにしていますので、オフセットの数値を紹介したかったのですが、日本モデルではオフセットが公表されていません。
そのため、ネック形状の映像を並べたもので、見比べてみましょう。
左から、PRO、MAX、MAX OS、MAX FASTです。
注目したいのは、真ん中2つのMAXとMAX OSで、キャロウェイのアベレージゴルファー向けアイアンの特徴とも言える「はっきりとしたグース」「分厚いトップブレード」になっている点です。
逆に言えば、PROとMAX FASTは、トップブレードが薄めです。ネックも、PROはすっきりしていて、MAX FASTもグースをやや抑えてあります。
MAX FASTはヘッドがコンパクトのため、中・上級者がシャフトさえ選べば扱いやすいヘッドになっています。
最も軽量で最もストロングロフトだからといって、MAX FASTをやさしいモデルだと思って選ぶと、つかまり、ヘッドサイズは、MAXとMAX FASTの方が優れています。
この点は4機種の違い、特にPRO、MAX FASTの特徴として把握しておきたい特徴です。
まとめ
キャロウェイのローグSTシリーズのアイアン4機種について、主にスペックの違いを取り上げました。
特に、MAX FAST、MAX OSでは、アイアンならではの特徴付けがなされていて、上がりやすさ、つかまり、飛距離性能などが、MAX → MAX OS → MAX FASTと言う順番ではない点に注意が必要です。
ウッドは名前から大凡の特徴がつかめますが、アイアンは事情が少し異なっていますので、まずは、それぞれのモデルのスペックを比較してみて、特徴を把握されることをオススメします。