コブラゴルフから発売の2022年モデル、LTDxシリーズは、低スピン性能に優れ、芯も広く、中・上級者に注目のモデルとなっています。
LTDxシリーズの3機種を思い切り叩くとどうなるのか?弾道にどのような違いが出るのか?
ヘッドスピード50m/s以上で万振り試打した動画が興味深い内容でしたので、取り上げます。
KING LTDxのドライバー3機種をHS50m/s以上で思い切り叩いてみた動画
こちらがコブラゴルフのKING LTDxの全3機種のドライバーを、ヘッドスピード50m/s以上で思い切り叩いた動画です。
ゴルフの試打系ユーチューバーでお馴染みの三者三様の万振りマンさんにて試打されています。
なかなか50m/sオーバーのヘッドスピードでの試打は、上級者の試打動画でも見ることができませんので、ハードヒッター・ヘッドスピードが速い方にとっては、とても参考になる内容です。
特に注目したいポイントについて、以下に3点ほど深堀りしてまとめました。
ポイント1:LSは思い切り振りに行った方が良い
▼LTDx3機種の試打結果
モデル | ヘッドスピード | ボールスピード | ミート率 | ラウンチ角 | スピン量 | キャリー | トータル |
---|---|---|---|---|---|---|---|
LTDx MAX | 52.7 | 73.4 | 1.39 | 11 | 2499 | 270.4 | 295.8 |
LTDx | 52.1 | 73.2 | 1.41 | 14.1 | 3182 | 272.5 | 285.7 |
LTDx LS | 54.1 | 75.7 | 1.4 | 13.6 | 2316 | 294.8 | 315 |
こちらが3機種をヘッドスピード50m/s以上で万振りした結果です。
LTDx LSは、前側にウェイトが二つ搭載されているだけあって、ヘッドの重さが感じられて、実際に浅重心により低スピンの弾道が出ています。
※MAXのデータはドローと言うより、引っ掛けてしまって、打ち出しやスピンが少なくなっているように見えます。
スピンが少なくて強い球が出る。おきにいくより、思い切り振って遠くに飛ばすスイングをした方が良い。
LSは、3機種の中で最もハードなモデルで、低スピン・低弾道、そして、つかまりは良くありません。この種のドライバーは、浅重心で寛容性も下がります。
だからと言って、控えめなスイングをすると、右にすっぽ抜けたり、低スピンの強弾道が活かしきれない結果につながります。
浅重心でヘッドが効いたピーキーなドライバーですが、恐れず思い切り叩きたい方が使うと、性能を最大限に引き出せると思います。
ポイント2:真っすぐ打てるのはスタンダードのLTDxドライバー
3機種試打した結果、LTDx MAXはかなりフック、LTDx LSはフェードがきついと評されていて、弾道もそれぞれ左に右に曲がっています。
直進性を重視するのであれば、スタンダードなLTDxが最も適しています。
LTDxとLTDx LSは、中級者や上級者がターゲットゴルファーとなります。
ハードヒッターで思い切り叩きたいというニーズが低いのであれば、スタンダードなLTDxドライバーから検討されることをおすすめします。
ポイント3:LSの性能を活かすには、ヘッドスピード50m/s以上は欲しい
LTDxシリーズのドライバーで、最も注目度が高いのは、やはりLSです。
低スピンに拘るゴルファーにとっては、テーラーメイドのステルスPLUS、キャロウェイのローグST MAX LSと並んで、検討対象となるドライバーです。
モデル | ステルスPLUS | LTDx LS | ローグST MAX LS |
---|---|---|---|
低スピン | ◎ | 〇 | 〇 |
低打ち出し | ◎ | 〇 | 〇 |
フェードバイアス | ◎ | ◎ | 〇 |
安定性 | △ | 〇 | ◎ |
打感・打音 | 〇 | ◎ | ◎ |
安定性に掛けても強烈な低スピン性能を求めるのであれば、ステルスPLUSが特上の出来ですが、それなりの腕自慢でないと、なかなか手懐けるのが難しいモデルです。
寛容性を期待するのであれば、LTDx LSとローグST MAX LSの2モデルがオススメです。