メールソフトのThunderbird(サンダーバード)が、2023年9月末にバージョンアップが行われています。
ユーザーインターフェースが大幅に変わっていて、特に受信メール一覧が隙間なくギュウギュウで、非常に見にくくなってしまいました。
本記事では、受信メール一覧の行間・余白を変更する方法について、備忘録と情報共有を兼ねて解説します。
サンダーバードのバージョンアップで、UIが大幅変更
筆者のPCでは2023年10月4日にサンダーバードのバージョンが102.15.1から115.3.1に代わっていて、ユーザーインターフェースが大幅に変わりました。
変更点は多々ありますが、見た目で最も変わったのが受信メール一覧です。
これまでは程よく行間がありましたが、バージョンアップ後はギュウギュウ詰めになりました。
▼メール一覧の間隔がギュウギュウで見辛い
上図は実際にバージョンアップ後のギュウギュウ詰めとなった受信メール一覧です(都合上、ぼかしを入れております)。
勿論、これで問題無いという方もおられると思いますが、筆者としては非常に見辛くなりました。
バージョンアップは2023年9月末から行われている
ユーザーインターフェースが変わった原因は、サンダーバードのバージョンアップでして、これは2023年9月末から行われています。
▼バージョンアップによりロゴが変わっている
ご自分のPCのサンダーバードで、バージョンアップが行われているかどうかは、サンダーバードのアイコンが変わっているため、直ぐに気付く方が大半だと思いますが、ヘルプから調べることができます。
当記事執筆時点で最新の115.3.1というバージョンは、サンダーバードのサイトでリリースノートを確認してみると2023年9月29日からとされています。
筆者のメインPCは2023年10月4日にバージョンアップされましたが、サブPCはまだバージョンアップされていませんでしたので、何らかの理由によりタイミングの違いはあるようです。
【解決方法】受信メール一覧の行間を変更する方法
受信メール一覧の行間については、実は、バージョンアップの前でも後でも設定により変更することができます。
筆者のケースでは、バージョンアップによりこの設定が勝手に変わってしまったことで、見辛くなってしまったようです。
行間の変更方法はとても簡単なため、5秒もかからず解決することができます。
UI密度で行間が変わる
行間の変更方法は以下の操作により行えます。
メール受信を行うアカウントを選択する方法は、「フォルダーペイン」の一番上にある「受信」アイコンから行うことができます。
- メニューバーの「表示」の中の「UI密度」に入る(マウスオーバー)する。
- 選択リストが表示されるので、その中から希望の密度を選択(クリック)する。
▼UI密度の選択リスト
筆者の設定では、バージョンアップ直後は「コンパクト」が選択されておりましたので、「規定」を選択することで依然と同様の程よい行間に戻りました。
▼「規定」を選択して以前と同様の見やすさになった
なお、便宜上、分かりやすく行間の変更と説明してきましたが、実際にはメニュー名通りUI(ユーザーインターフェース)の密度となりますので、縦の余白だけでなく横の余白も変わり、全方位的に密度(ギュウギュウ具合い)を切り替えることができます。
UI密度3種類の違い
UI密度は3種類の選択肢が有ります。
- コンパクト
- 規程
- リラックス
つまり既定を中心として、コンパクトにするとギュウギュウ詰めになり、リラックスにすると余白たっぷりになります。
前述までは、コンパクトと規定での実際の見え方を紹介しましたので、ついでですから同じ画面でリラックスを選択した時の見え方も紹介します。
▼リラックスでの見え方
こんな感じで、1行分ぐらいの行間があります。
余白が大きくなれば、その分、見やすくはなりますが、受信メール一覧で表示されるメール件数は減ります。
実際に数えてみると、コンパクトのみかなり詰め詰めになっていることが分かります。
- コンパクト:17件(行)
- 規程:11件(行)
- リラックス:8~9件(行)
コンパクトと規定の差が大きいため、規定をもう少し詰めるか、5段階ぐらいの調整が可能だと更に良いなと思いました。
まとめ
Thunderbird(サンダーバード)の受信メール一覧の行間(UI密度)について、変更方法を取り上げました。
筆者の場合、バージョンアップによりUI密度の設定が変わってしまったようですが、行間とバージョンアップには関係がありません。
UI密度の設定機能そのものはバージョンアップの前から存在していますので、バージョンアップに限らず、何らかの要因により受信メール一覧の行間が変わってしまった場合、UI密度を切り替えることで対応することができます。