マイクロソフトのACEESSで、突如として以下の警告メッセージが出て、一部の処理でエラーが出ることがあります。
「このファイル内のアクティブコンテンツはブロックされています。トラストセンターの設定を確認するか、IT管理者にお問い合わせください。」
ACCESSの設定を変えることで、警告メッセージが消え、エラーが出なくなりますので、その方法を詳しく解説します。
ACCESSの「このファイル内のアクティブコンテンツはブロックされています・・・」の警告メッセージが出る事象
ACCESSで「このファイル内のアクティブなコンテンツは・・・」の警告メッセージが出て、ソフトの処理が正常に稼働しない事象について、筆者が体験した件を紹介します。
いつも通り、ACCESSで作ったソフト（mdbファイル）を起動したところ、ある日突然、以下の警告メッセージが表示されました。
以下は、警告メッセージの内容を書き出したものです。
このファイル内のアクティブコンテンツはブロックされています。トラストセンターの設定を確認するか、IT管理者にお問い合わせください。
この時点では意味が分からなかった為、そのまま無視してソフトを動かしたところ、途中で処理が停止してしまいました。
停止したのはマクロでして、メール送信処理を記述したプロシージャの実行のステップのところで、エラー番号「2001」が発生しました。
実際に、稼働状況を確認したところ、メールは送信されておらず、処理が途中で止まっていました。
その他、テーブルやクエリーやフォームを開くことはできていて、マクロやプロシージャも正常動作しているものがあったため、筆者の事象では、メール送信処理が原因箇所のようです。
ここで、起動時の警告メッセージに立ち戻ってみると、「アクティブコンテンツはブロックされています。」という文章があります。
アクティブコンテンツ（ActiveX コントロールを持つファイル）とは、「インターネットなどを通じて別々のコンピュータ上で動作するソフトウェア同士を連携させたり、データやプログラム部品をやり取りすることができるもの。」を指します。
引用：e-words.jp
ということで、筆者のケースでは、メール送信処理が該当していそうなことが強く疑われるわけです。
解決方法としては、メール送信が目的のソフトのため、それを外すわけにはいきませんから、警告メッセージの後半にある「トラストセンターの設定を確認する」で対処することとなります。
トラストセンターの設定で解決する方法
解決方法の概要を説明すると、トラストセンターの設定を変更して、アクティブコンテンツのブロックを解除します。
それでは、具体的な手順を画像付きで説明していきます。
5分も有れば対処できますし、難しいことは何もありませんので、安心してご覧ください。
手順① ACCESSのオプションを開く
上部メニューから、”ファイル” → “その他” → “オプション” と入り、”ACCESSのオプション”を開きます。
手順② トラストセンターの設定を開く
左にあるメニューの”トラストセンター”をクリックし、表示された画面の右にある”トラストセンターの設定”をクリックします。
すると、トラストセンターの設定画面が表示されます。
手順③ マクロの設定を変更する
左にあるメニューの”マクロの設定”をクリックし、表示された画面の”マクロの設定”で、”警告を表示してすべてのマクロを無効にする”をONにします。
もし、既にON（選択）になっている場合は、そのまま（何もせず）でOKです。
手順④
左にあるメニューの”信頼できる場所”をクリックします。
画面中央の下にある”自分のネックワーク上にある信頼できる場所を許可する（推奨しません）”をONにします。
次に、同じ画面内にある”新しい場所の追加”ボタンをクリックします。
すると、”Microsoft Officeの信頼できる場所”の設定画面が表示されます。
“参照”ボタンを押して、ACCESSで作ったソフト（mdbファイル）がある場所を選択します。
併せて、”この場所のサブフォルダ―も信頼する”をON（選択）にしておくと、信頼できる場所が配下（サブフォルダー）にまで広がります。
もし、ソフト（mdbファイル）を配下（サブフォルダー）に移動させる可能性がある方は、NO（選択）にしておくと良いでしょう。
同じ理由で、別の場所でソフト（mdbファイル）を起動させることがある場合、同じ操作でその場所を追加してください。
まとめ
ACCESSで、「このファイル内のアクティブコンテンツはブロックされています。トラストセンターの設定を確認するか、IT管理者にお問い合わせください。」のメッセージが出て、処理が正常に動作しない件について、取り上げました。
対処方法は、ACCESSのファイルメニューの設定を変えることで簡単に行えます。そして、設定を一度行えば、ACCESS自体に反映されますので、全てのソフト（mdbファイル）に個々に行う必要はありません。
以上、事象の説明と解決方法を取り上げました。
