ロイヤルコレクションから発売のTM-X ドライバー。
ヘッドスピードが40m/s未満の試打者として、西川みさとプロがTM-X ドライバーを試打した結果が興味深い内容でしたので取り上げます。
TM-Xドライバーを、ヘッドスピード40m/sの女子プロゴルファーが試打した動画
こちらがTM-Xドライバーを西川みさとプロが試打して、感想を述べられている動画です。
TM-Xドライバーは、左へのミスが抑えられるアスリートゴルファー向けのモデルです。
それとは対極的なモデルとして、高弾道でつかまりのよいAM-Xドライバーが前年に発売されています。
試打動画では、TM-XとAM-Xのを同じロフト角で打ち比べされています。
動画の内容を踏まえつつ、特に注目したいポイント点について、以下に詳しくまとめました。お時間のある方は、動画をゆっくりご覧頂いて、打音や弾道などをじっくり確認してもらえればと思います。
ポイント1:TM-Xドライバーは、左に行かない
TM-Xドライバーは、ヘッド形状はきれいな洋ナシ型で、見た目からしてアスリートゴルファー向けのモデルです。
AM-Xドライバーは後方が丸みがあるのとは対極的です。
球はつかまりづらい。左に行きにくい。
西川みさとプロも、つかまらないと評価されていて、実際に弾道も右に出ています。
「上級者が好む洋ナシ型ヘッドは、左に行きにくい強弾道を生む」
メーカーとしても上述のようにTM-Xドライバーの特徴を述べられていて、対象ゴルファーは、操作性を求める上級者ということになります。
まちがっても、つかまえきれないアベレージゴルファー向けではありません。
ポイント2:構えた感じ、難しく見える
ヘッド形状の特徴として、トップラインがスパンと真っ直ぐに見える点を指摘されています。
難しさが強調される。(トップラインに)もう少し丸みが欲しい。
やさしくできてる後ろの丸さが、全然、見えなくなる。
トップラインがストレートだと、バルジが感じられず、フェースを返す角度に厳格さが求められているように感じられやすくなります。
実際に、もしまるみがなく平面でしたら、飛球線方向に対して水平でないと、真っすぐ飛び出しませんので、理屈からしてもそうなります。
逆に言えば、どこに当てても前に飛ぶオートマチックさが余計に感じる方にとっては、意図した弾道を繰り出しやすいというメリットとなります。
ポイント3:ヘッドスピードは40m/s以上
TM-Xドライバーは、洋ナシ型で、ディープなハイバック形状になっています。
この形状を取るヘッドは、重心が浅くなりますので、低スピンで吹け上がりを抑えた強い弾道が出やすくなります。
実際、ナシ型で操作性のあるドライバーは、弾道が低く強いタイプが殆どです。
競技志向ぐらい、しっかり振り切れる人でないと扱えない。
ヘッドスピードで言ったら、40m/s以上あれば大丈夫。
適合ゴルファーについては、競技志向とされていますが、ヘッドスピードについては、意外にも40m/sとのことで、それほど速くはありません。
実際の試打を見ると、10.5°のわりには打ち出しが低い球も出ていて、その分、飛距離はロスしているようにも見えます。
西川みさとプロは、この種のドライバーにしては対象ヘッドスピードを40m/sとやや遅めに設定されていますが、打ち出しが低めの方は43m/sぐらいのヘッドスピードが欲しいところかもしれません。