【購入前に必読】Z-FORGEDⅡアイアンの良い点・気になった点

スリクソンから発売のZ-FORGEDⅡアイアン。

新たな特徴、前作との比較など、購入する前に把握しておきたい点として、良い点・気になった点をまとめました。

Z-FORGEDⅡアイアンは4年振りのリニューアル

Z-FORGEDアイアンは、初代モデルが2019年に発売されています。

今回のZ-FORGEDⅡアイアンは、4年振りとなるリニューアルで、開発には初代Z-FORGEDアイアンを使用している松山英樹プロも関わっていることで、発売前から注目されています。

見た目からも分かる通り、外観が大きく変わり、特徴面でも進化・強化が取り入れられています。

特徴的なトゥ・ヒールの凹凸形状からは、余剰重量が生み出されている!

Z-FORGEDⅡアイアンの良い点

良い点①:上下の感性モーメントをアップし、ライの影響を受けにくい!

まず最初に目を引くのが、バックフェースの形状です。

トゥ・ヒール側が大きく削ぎ落されていて、薄肉になっています。

※ZX5 MKⅡアイアン、ZX7 MKⅡアイアン

もともとスリクソンは、ZXシリーズでも打点エリアを肉厚にしていますので、中央部の肉厚は目新しいことではありません。

ただ、トゥ・ヒールをここまでざっくり落としているのは、筆者の記憶では今回が初めてです。

削った分の重量は、ヘッド下方に配分されていて、深低重心が実現されていて、安定したスピン性能を発揮してくれます。

さらに、慣性モーメントについては、左右方向は抑えてありますが、上下方向は大きくしてあります。

これにより、ライの深さ・強さに影響により打点が上下方向にブレてしまっても、飛距離ロスなどの影響を受けにくくなっています。

厳しい条件下で戦うアスリートゴルファー向け!

良い点② 前作より操作しやすい

出典:srigroup.co.jp

前作の初代Z-FORGEDアイアンと比べると、ヘッド設計で注目したい点が2ヶ所あります。

まず、ブレード長についてですが、Z-FORGEDⅡアイアンでは短くしていて、構えた時にコンパクトになっています。

左右方向の慣性モーメントが抑えられますので、より球筋を意図したなりに操りやすくなっています。

さらに、フェースプログレッションも全番手で長くなっています。

よりオフセットが小さめになっていますので、ストレートに近いネック形状で、こちらもオートマチックなつかまりが抑えられ、インテンションなるなショットを繰り出しやすくなっています。

よりストレートなネックは、操作性の高さが感じられる!

良い点③ ソールの抜けの良さが進化

スリクソンのアイアンは、V字ソールが採用されていて、ソールの抜けの良さが大きな特徴となっています。

今回のZ-FORGEDⅡアイアンでは、V字ソールが更に進化して、従来の2つから3つ目のソールが設けられた「ツアーV.T.ソール」が採用されています。

出典:srigroup.co.jp

さらに、トゥ側・ヒール側も丸くして段差を付けた形状が取り入れられています。

アイアン・ウェッジを用いる様々な条件、様々なショットで、振り抜けの良さをもたらしてくれます。

芝との接触機会が抑えられることで、引っ掛かりが抑えられ、ショットの精度が上がるのに加えて、切れのある心地良いフィーリングも得られます。

Z-FORGEDⅡアイアンの気になった点

気になった点① バックフェースのデザイン

※左から、Z965、Z-FORGED、Z-FORGEDⅡアイアン

2018年のZ85シリーズでは、マッスルバックが発売されていませんので、マッスルバックユーザー目線では、Z-FORGEDアイアンの実質的な前のモデルはZ965アイアンです。

Z965アイアンからZ-FORGEDアイアンになった時には、バックフェースの美しさが高く評価されていました。

今回のZ-FORGEDⅡアイアンについては、凹凸が隠さずに施されていて、曲線を取り入れた初代Z-FPRGEDアイアンとはデザインテイストがかなり異なっています。

恐らく大半の方が、初代Z-FORGEDアイアンのなだらかな凹凸形状に美しさを感じられるのではないかと思います。

ゴルフクラブは構えている時よりもバッグに入っている時間の方が長く、「バックフェースこそアイアンの顔」と捉えるゴルファーも増えています。

この新たな外観は、違和感を感じさせる、購入を躊躇させるという方も少なくないかもしれません。

筆者が外観で選ぶなら、Z-FORGED、Z965、Z-FORGEDⅡの順!

気になった点② 左右の寛容性は抑えられている

ゴルフクラブで寛容性や慣性モーメントというと、通常、左右方向を指します。

そして、ここ最近のゴルフクラブは、やさしさを重視する傾向にありますので、リニューアルで寛容性をアップしているケースが殆です。

出典:srigroup.co.jp

Z-FORGEDⅡアイアンについても寛容性は高めていますが、それは上下方向であって、左右方向は逆に抑えてあります。

ブレード長は短く、トゥ・ヒールも薄肉になっている

打点のブレは、確かに上下も有りますが、左右のブレの方が気になる・生じやすい方が多いのではないかと思います。

その意味では、Z-FORGEDⅡアイアンは難しくなった、別の言い方をすれば、操作性が高くなっています。

Z-FORGEDアイアンを使われていて、少し左右の打点ブレがシビアだなと感じられている方は、Z-FORGEDⅡアイアンはより難しく感じられそうです。

まとめ

Z-FORGEDⅡアイアンについて、良い点・気になった点をまとめました。

松山英樹の意見も取り入れられ、深低重心、操作性、ソール形状など、アイアンとしての正統進化が多く採り入れられています。

一方で、進化の方向が合わないというゴルファーが多かれ少なかれ出てくるのも事実です。

Z-FORGEDⅡアイアンに興味がある方は、特に前作との違いや進化の方向を踏まえた上で、購入の要否を検討されることをオススメします。

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