テーラーメイドのステルスとグローレを融合させたシリーズから、ステルスグローレアイアンが発売されています。
この種の融合シリーズは、Mグローレ、SIMグローレを経て、ステルスグローレは3作目となります。
アジア市場向けのやさしさが特徴のグローレに、ステルスの最新テクノロジーが搭載されたモデルということで、アベレージゴルファー、ヘッドスピードが速くないゴルファーに注目のモデルです。
ステルスグローレアイアンと前作に当たるSIMグローレアイアンを、女子プロゴルファーの西川みさとプロが打ち比べしている動画が興味深い内容でしたので取り上げます。
ステルスグローレアイアンとSIMグローレアイアンを、ヘッドスピード40m/sの女子プロゴルファーが試打した動画
こちらがステルスグローレアイアンとSIMグローレアイアンを西川みさとプロが試打して違いを述べている動画です。
試打クラブはどちらも7番アイアンで、シャフトはステルスグローレがSPEEDER NXのSR、SIMグローレがAir SPEEDER TMのSRです。
西川みさとプロは、ドライバーのヘッドスピードがだいたい37m/sぐらいなので、男子ゴルファーでヘッドスピードが遅めの方は、参考になると思います。
動画の内容を踏まえつつ、特に注目したいポイント点について、以下に詳しくまとめました。お時間のある方は、動画をゆっくりご覧頂いて、打音や弾道などをじっくり確認してもらえればと思います。
ポイント1:打感はSIMグローレの方が弾く
構えてみた感じ、見た目の違いはあまり感じられないとのことですが、打感はかなり違うとのことです。
打感は全然違った。ステルスグローレの方が静か。弾いてるけど静か。
ステルスグローレもSIMグローレも、コンセプトの方向性は同じですが、グローレをベースとしながらも、その時々の最新テクノロジーを搭載しているため、構造面などでも違いが生まれます。
特に、ステルスグローレアイアンの方は、トゥラップ・テクノロジーが採用されていて、素材面の違いがもあります。
さらに、キャップバックデザインが採用されていて、バックフェースにバッジが宛がわれていますので、フィーリングの良さも備わっています。
打感だけですかね。似てないのは。
一昔前は、飛距離と打感は共存できないものでしたが、今は、制振技術が進んでいて、ディスタンス系なのにバチーンという硬さがないアイアンが増えています。
ステルスグローレアイアンは、飛距離性能を落とさずに打感を備えていますので、硬いフィーリングが苦手な方には適しています。
ポイント2:ロフトは立ってるが、球が上がる
ロフト設定は7番で27°ですから、フェースは立っています。
所謂、ディスタンス系、ストロングロフト系のアイアンということになります。
飛び系のアイアンが出始めた時は、球が上がってなかった。前に前に行ってて。最近はちゃんと球も上がるので、上がった分で球も止まる。
3~4年前のディスタンス系アイアンは、ロフトが立って長尺で、前に強烈に飛んで行っていましたが、最近のアイアンは低重心化がしっかり図られているため、ロフト以上に球が上がってくれます。
そのため、27°でも高さで止められると西川みさとプロは評価されています。
ただ、止まるといっても、中上級者向けの30°、34°といったアイアンで、高さとスピンがしっかり出るものとは違いますので、あくまで昔のディスタンス系アイアンと比べると狙いやすいということです。
ポイント3:ヘッドスピードが遅くても使える
対象ゴルファーについては、ステルスよりというより、グローレよりのモデルのため、ヘッドスピードがあまり無い人でも使えるとのことです。
ドライバーも含めて、クラブ重量などを見てみると、競合モデルとしては、ゼクシオ、キャロウェイのMAX FAST、過去モデルになりますがUD+2あたりになると思います。
▼7番アイアンのスペックを比較
モデル | ロフト角 | 長さ | クラブ重量 |
---|---|---|---|
ステルスグローレ | 27° | 37.25″ | 353g |
SIMグローレ | 27° | 37.25″ | 356g |
ローグST MAX FAST | 27° | 37″ | 343g |
ゼクシオ12 | 28° | 37.25″ | 362g |
キャロウェイでは、クラブ長さが37インチに抑えられていますので、一般的な長さ、長いクラブが苦手な方は、他メーカーという選択肢も入れたいところです。