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高級食パンブームは終わったという話にみるメディアのいいかげん

高級食パンのブームが去ったというニュース記事を目にしました。

この記事のいい加減さに呆れてしまったというか、ヤフーのトップページに多くの人の目に触れる危うさに目眩がしました。

この点について、筆者の視点から思うところを幾つか述べてみます。

高級食パンブームが去った?という記事

こちらが、筆者が大手メディアで目にした記事です。

≫ 「高級食パンブーム」がついに終焉か?閉店相次ぐ…一過性のブームで終わるものと終わらないものの違いは?

まず、「終焉か?」と「?」付きで書くところは、物書きの常套手段ですね。断定していないので、どちらとも取れる安全策です。

「?」の書き方は、何についてでも書ける魔法の書き方です。

例えば、「高級食パンブームはまだ続いている?」という逆の方向でも書くことができます。

それは、「今年に入って何店舗が開店している」「パンイベントでも呼ばれている」「店舗を増やしているチェーンもある」といった傾向もあるからです。

今回のパンブームの記事を取り上げたのは、根拠が間違っているからです。

ちなみにですが、筆者も「?」は使います。
それは、新製品情報などで、公式発表が無い時点の場合、新製品と断定することは事実上不可能なので、「新製品か?」とせざるを得ないからです。

高級食パンブーム終焉を理由づけた間違った根拠

少々話がややこしくなりますが、筆者の見解としては、高級食パンブームは確かにピークアウトしていて、今は縮小を辿っていて、今後は一定規模の定常化(生き残り)が柚須されるかを試されるフェースにいると捉えています。

その意味で、高級食パンのブームは去ったという感覚は、外れていないと思っています。

ただ、取り上げた記事の根拠は疑問符が残る内容です。

食べ方について

生で食べるのが一番おいしく、多くの家庭の朝の食卓に並ぶような「トースト」にも向いていません。

高級食パンブームの火付け役とも言える「乃が美」は、「高級『生』食パン」と謳っていて、スーパーの食パンが生では食べづらいという弱点を克服している点が、市場で好感された要因の一つとなっています。

ただ、生でないと美味しくないわけではありません。

ただただ値段が高いだけでなく、しっとり感が強い点は、トーストした時にも非常に効果的に作用します。

なぜなら、食パンをトーストして美味しくなくなる大きな理由の一つが、パサついてしまうことにあるからです。

その点、高級食パンはトーストしても非常に美味しく食べれます。

筆者は、数日経ってからも美味しくいただいていますし、パンマニアであるが故、冷凍庫に保存していて、相当の日にちが経った後でも、トーストして美味しくいただいています。

朝の食卓に並ぶような「トースト」にも向いていません。

実際に、トーストして食べたのかと言いたくなります。

100人が100人とは言いませんが、例え日にちが経過していても、高級食パンの方がトーストして美味しいと感じる方が圧倒的に多いでしょう。

値段について

高級食パンは、普通の食パンの4倍程度の値段がします。

冒頭で紹介した記事では、普通の食パンの4倍程度の値段とされていまして、これには誤りがあります。

まず、巷のスーパーの食パンの値段について調べてみると、例えば、イオンの東雲店では、以下の通りとなっています。

Pasco 超熟食パン6枚 158円
フジパン 本仕込食パン 6枚切 148円
イオン トップバリュベストプライス
しあわせのもっちり仕込み(国産米粉入り)6枚
128円

これ以外にも、実際に店頭にいくと100円以下の食パンもありますし、1斤換算で200円を超えるものもあります。

価格の平均的には150円といったところです。

ここで注意したいのは、スーパーの食パンが1斤なのに対して、高級食パンは2斤である点です。

そのため、スーパーの食パンの価格は2倍にして比較しないと、正しい比較にはなりません。量が違うのですから。

そうなると、スーパーの食パンは2斤300円ぐらいとなります。

価格差でいうと、800÷300=2.66・・・で、4倍と書くのはメディアとしては煽り過ぎと言わざるを得ません。

高級食パンが生き残るかは、今が瀬戸際

高級食パンのブームがピークアウトしたのは、出店数、実際に店舗での販売の状況を見る限り、間違いないと思います。

ただ、高級食パン自体が消えてなくなるかと言うと、まだ何とも言えませんし、ビジネスモデルとしてはかなり優れていますので、ある一定規模で生き残る可能性は十分にあると思います。

と言うのも、奇をてらった名前の食パン店は、閉店が続いていますが、乃が美、銀座に志かわなどの専門店は、未だ勢いがあります。

ブームや奇抜さに頼っていないところは、品質の良さも実感しやすく、実際に美味しいのは事実ですから、市民権を得て、ある程度の規模で生き残り続けるのではないかと思います。

まとめ

高級食パンのブームが去ったというニュースについて、記事の内容について思うところ、そして、高級食パンブームそのものについて取り上げました。

大手メディアには、新聞社などのしっかりとした取材をもとに書いている記事とならんで、ブログに近い内容の記事も同列に並んでいます。

大手メディアのトップページそのものが、個人の志向に合わせた内容になっていて、万人に共通でないため、人によってはブログに近い記事ばかりが目に触れてしまう可能性もあります。

記事の書き手側の問題として解決されて欲しいですが、読み手側が内容を鵜呑みしないことの重要さがより増してくると思います。

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