松山英樹の連覇が期待されたマスターズ。
優勝したのは、今シーズン、最も勢いがある若手ゴルファー、スコッティ・シェフラーです。
今年の勢いそのままに、2日目からの首位を守り切り、2位と3打差でメジャー初優勝を勝ち取りました。
一番の見どころは、最終日・最終ホールにやってきた!
最終日は、ロリー・マキロイが8アンダーの怒涛の追い上げを見せましたが、スコッティ・シェフラーが前日までのリードを守り切りました。
パー4の1打目をやや右にそらしますが、2打目はアイアンでグリーンの良い所に載せます。このあたりはさすがです。
問題は、いや、感動のシーンはグリーン上で待ち構えていました。
スコッティ・シェフラーの感動の4パット
▼スコッティ・シェフラーの18番ホールの一部始終
最終ホールの時点で2位と5打差。
そして、パー4の2打目でグリーンの良い位置を捉え、優勝は確実です。
それでも、メジャー、しかも、権威あるマスターズ。重圧は人を正常ではいさせてくれません。
少し距離のあるバーディーパットは、カップをやや外れてオーバー。それでも、残りは短い距離。
最後のパーパット。
のはずが、これをまさかのまさか、外してしまいます。
ここからがドラマの始まりです。
幸いにも、残りの距離はさらに短くなり、目を閉じたままでも入りそうなぐらいです。
しかし、これが重圧です。
またしても、この短い距離を外してしまいます。
本人も信じられない様子で、口を抑えて自分で自分に驚いています。
この時、この短い距離をどうやって入れれば良いか、分からなくなっていたのではないでしょうか。
まさかの3パット目を外した時。
ここで、ことが起こりました。
観客の総立ちです。
プレッシャーを前にした1人のゴルファーに、大きな歓声が送られます。
これまでの戦いを褒めたたえたもの、
最後の戦いに向けて鼓舞しているもの、
いろいろな思いが拍手を打つ手に込められていました。
歓声が飛び交う中、再び4パット目に挑みます。
これを何とかカップイン。
終わってみれば、首位と3打差ですが、4日間の中で唯一のダブルボギー。
歴史に残る4パットは、真に感動ものでした。
松山英樹は首のケガを抱えての大会だった
松山英樹の連覇が期待されたマスターズ。前半2日目までは良いゴルフを展開していましたが、残念ながら故障の影響もあり、3日目からは優勝争いには加われませんでした。
本人曰く、体調を考えると良いゴルフが出来たといったコメントを述べられていますので、無理をして出場していた様子が伺えます。
メジャーは年に4つありますので、コンディションを整えて、完全な状態での活躍が期待されます。