ステルスシリーズのドライバーは、話題のカーボンフェースが上々の評価で、売上ランキングの上位を占めています。
チタンとの違いが分からないぐらい打感・打音は良く、飛距離性能・低スピン性能も優れていると、ゴルフ識者の間でも高く評価する声が聞かれます。
一方で、ステルスシリーズのドライバーは難しいという評価も多いです。
何故、ステルスが難しいのか?
それには、前作のSIMの存在、そして、ライバルメーカーであるキャロウェイの存在が関係していますので、この2つのポイントについてお話ししてみたいと思います。
SIM2の存在、そして、カーボンフェースを成功させたいという事情!
今回のステルスシリーズのドライバーの目玉は、フェース素材をカーボンに変えた点です。
テーラーメイドとしては、当たらな時代として、これまでのチタンフェースへの退路を断って挑んでいますので、カーボンフェースは、絶対に失敗できないテクノロジーです。
そして、成功・失敗の大きな尺度の一つが、契約プロたちがカーボンフェースに移行してくれるかどうかです。
前作のSIM2では、やさしい方に振れたためか、ツアープロがSIMからSIM2に移行しないというケースがありました。
今回はSIM・SIM2からステルスに移行してもらうこを重視すると、市場ではなくツアープロに寄せた仕様にしていると思われます。
そのため、前々作のSIMのように、ツアープロ寄り、つまり、難しい方に振れたモデルになっていると考えられます。

ライバルのキャロウェイが、やさしいモデルの年だから
テーラーメイドのクラブは、毎年、ライバルのキャロウェイとほぼ同じ時期にリリースされます。
世界を牽引する2大メーカーなだけに、両者の新作は、毎年、比べられます。
そして、今回、キャロウェイは、ローグSTという2018年のローグの2代目モデルをリリースしてきました。
実は、キャロウェイの新商品は、毎年、リリースされていますが、内訳を見ると2年サイクルとなっていまして、奇数の年にEPIC系、偶数の年にローグ系となっています。
キャロウェイのEPIC系は、JAILBREAK、FLASH FACEなど、革新的なテクノロジーに挑戦するモデルで、ローグ系はEPIC系のテクノロジーを安定感のある形に仕上げるモデルといった傾向があります。
2022年のキャロウェイは、ローグ系の年となりますので、安定感のあるモデルの年で、アベレージゴルファーでも扱いやすい、やさしいモデルとなっています。
キャロウェイのローグSTが、前年のEPIC’21より安定感があって、やさしいだけに、テーラー名のステルスが、より難しく感じられてしまうようです。

まとめ
テーラーメイドのステルスシリーズのドライバーについて、何故、難しいと感じられるのかについて、取り上げました。
前作のSIM2との比較、そして、キャロウェイとの比較の2つの面が、ステルスを実際に、そして、感覚的に難しくさせているようです。

いずれにしても、低スピン性能と一発の飛びの威力は、とても評価が高いモデルです。
ドライバーに更なる進化、飛距離性能、低スピン性能を求める方は、ステルスPLUSドライバーから試打されてみてはいかがでしょうか?

