タイトリストから発売のVOKEY FORGEDウェッジ 2025。
グラインドは4種類あり、様々なプレーヤー・コンディション・ショットに対応しています。
本記事ではVOKEY FORGEDウェッジ 2025の特徴、4種類のグラインドの性能・適合ゴルファーについて解説します。
VOKEY FORGEDウェッジ 2025の3つの特徴

①日本のゴルフ場に合わせたウェッジ
VOKEY FORGEDウェッジは、前作が2023年に発売されていて、2025年モデルはシリーズ8代目となります。
タイトリストのウェッジといえば世界的に人気の「SM(スピンミルド)」シリーズが有名ですが、日本専用に開発されたのが「VOKEY FORGED」シリーズです。
では、VOKEY FORGEDウェッジとは何なのかと簡潔に言うと、
日本では高麗芝が主流で、西洋のベント芝に比べて葉が硬く強く、ボールが沈みにくく浮きやすいという特徴があります。VOKEY FORGEDは、こうした芝質に対応するために設計されています。
形状的には、芝に刺さり過ぎないようにグース設計になっていて、球が上がり過ぎないように設計されているのが大きな特徴です。
▼左がBOKEY FORGED 2025、右がSM10

SM10と映像を並べてみると、構えた時のオフセットの違いは一目瞭然かと思います。
さらに製法にも違いがあります。SM10は軟鉄鋳造なのに対して、VOKEY FORGEDは鍛鉄鍛造を採用しています。これにより、より柔らかく心地よい打感を備えていますので、日本のゴルファーに支持される理由となっています。
②引き続き46°がある
前作のVOKEY FORGED 2023では、46°が追加されました。
これは近年ストロングロフトのアイアンが増えていることが関係していて、番手全体的にロフトを立たせていることで、ウェッジとのロフトピッチが開き過ぎてしまうという問題が生じています。
2021年モデルまでは48°からでしたが、2023年、2025年モデルでは46°が用意されています。
③グラインドは4種類
▼左からF、M、B、K

VOKEY FORGEDウェッジ 2025のグラインドは、F、M、B、Kの4種類です。
グラインドの数と種類は前作と変わっていませんので、新しいモデルに買い換えを検討されている方は移行しやすいかと思います。
この後でそれぞれのグラインドについて詳しく解説しますが、簡単に位置付けを述べると、フルショットに安定感をもたらすF、フェース開閉で操作性を高めるM、タイトなライで抜けを良くするB、そしてバンカーやラフでやさしさを発揮するKということになります。
VOKEY FORGEDウェッジ 2025の4種類のグラインド
Fグラインド

特徴・適合ゴルファー
- スタンダードタイプのソール形状
- フルショットに強く万能に使えるモデル
- スクエアに構えて打つゴルファーに適合
- アイアンからの流れで違和感が少ない
スペック
| モデル | ロフト角 | バウンス角 | 長さ | ライ角 |
|---|---|---|---|---|
| 46.10 | 46° | 10° | 35.75″ | 64° |
| 48.10 | 48° | 10° | 35.75″ | 64° |
Mグラインド

特徴・適合ゴルファー
- トゥからヒールにかけて削りが大きい
- フェースの開閉を自在に使える操作性重視のモデル
- フェースを開いて柔らかく寄せたいゴルファー、芝目の影響を受けにくいアプローチを好むゴルファーに最適
スペック
| モデル | ロフト角 | バウンス角 | 長さ | ライ角 |
|---|---|---|---|---|
| 50.1 | 50° | 10° | 35.50″ | 64° |
| 52.1 | 52° | 10° | 35.50″ | 64° |
| 54.1 | 54° | 10° | 35.25″ | 64° |
| 56.1 | 56° | 10° | 35.25″ | 64° |
| 58.1 | 58° | 10° | 35.00″ | 64° |
Bグラインド

特徴・適合ゴルファー
- ヒール側を落とし、バウンスを抑えた設計
- タイトなライ、硬いバンカーに強い
- ボールをコンパクトに拾いたいゴルファー、抜けの良さを重視するゴルファーに最適
スペック
| モデル | ロフト角 | バウンス角 | 長さ | ライ角 |
|---|---|---|---|---|
| 58.06 | 58° | 6° | 35.00″ | 64° |
| 60.06 | 60° | 6° | 35.00″ | 64° |
Kグラインド

特徴・適合ゴルファー
- ワイドソールでバウンスが強めのやさしさ重視モデル
- バンカーショットに安心感を求めるゴルファーに最適
- 砂の多いバンカーだけでなく、深いラフでも安定して振り抜ける
スペック
| モデル | ロフト角 | バウンス角 | 長さ | ライ角 |
|---|---|---|---|---|
| 56.12 | 56° | 12° | 35.25″ | 64° |
| 58.08 | 58° | 8° | 35.00″ | 64° |
| 60.08 | 60° | 8° | 35.00″ | 64° |
