2023年11月12日現在で、テーラーメイドの「Qi10」のLSタイプのドライバーが適合リストに新規掲載されました。
ロリー・マキロイがテストしている映像も出ていますので詳しく取り上げます。
2023年のテーラーメイドの新作は「Qi10」
事の始まりはリーク情報でもツアーによるテスト使用クラブの情報でもなく、適合リストに掲載されたテーラーメイドのニューヘッドです。
年末が近づくと、年明け2024年の新作の発売に先立って、事前のツアープロによる大会使用の準備としてR&AやUSGAの適合リストに海外メーカーのヘッドが掲載され始めます。
そのタイミングで、テーラーメイドが掲載したのが「Qi10」という新シリーズのドライバーです。
出典:R&A
筆者の周りではステルス3だろうという噂が多かったので、新シリーズは全くの予想外でした。
これでSIM、ステルス共に2年で終了となりまして、評価が非常に高いのに次に進むあたりは海外メーカーの潔さというか、古いものに頼らず果敢に挑戦していく底力のようなものが感じられます。
日本メーカーとは良い悪いは別として姿勢が違います。
ロリー・マキロイは欧州最終戦に投入予定
Rory McIlroy set to trial out new driver at season finale. #DPWTC | #RolexSeries
— DP World Tour (@DPWorldTour) November 14, 2023
Qi10 LSドライバーに関する情報は、別のところからも出て来ました。
欧州ツアー最終戦となるDPワールドツアーに参戦予定のロリー・マキロイが、まさにその「Qi10 LSドライバー」を手にしています。
▼左は適合リスト、右はマキロイのドライバー
映像を見る限り全く同じモデルですね。
マキロイ自身も、ニュードライバーを試合で使うかもしれないし、良いタイミングだという趣旨を既に述べています。
DPワールドツアーは2023/11/16~11/19までドバイで開催され、この中で「Qi10 LSドライバー」が使われる可能性は極めて高いと見て良いでしょう。
優勝しようものなら抜群の宣伝効果になりますので、テーラーメイドは祈りを捧げているかもしれません。
Qi10 LSドライバーの特徴
*出典1
- メーカー:テーラーメイド
- 製品名:Qi10 LS
- ロフト角:8,9,10.5
- テクノロジー:DRAW・FADEのウェイト調整機能、スピードポケット、カーボンフェース
ソールには「CARBONWOOD」の記載がありまして、フェースもカーボンとなっていますので、ウェイトを除くと全てカーボン素材というステルス2の構造は踏襲されているようです。
「Qi10」のみ大きく記されていますので、「Qi10」が新シリーズの名称で、「LS」は低スピンモデルということになるのでしょう。
LSという新たなタイプというより、洋ナシ・前方にMWT搭載というこれまでのPLUSの特徴と同じため、タイプ名がPLUSからLSに変わったということでしょう。
LS自体はPING、キャロウェイ、コブラでも使っていて業界標準なところはありますので、一般消費者としては分かりやすくて良いですね。
ソール中央のキールデザインは、SIM、ステルスと同様に斜めに傾斜していて、後方にはウェイトが搭載されていますので、イナーシャ・ジェネレータも引き続き搭載されているようです。
<reference>
*出典1:R&A