【購入前に必読】P770アイアン(’23)の良い点・気になった点

テーラーメイドから発売のP770アイアン(’23)アイアン。

新たな特徴、前作との比較など、購入する前に把握しておきたい点として、良い点・気になった点をまとめました。

P770アイアン（’23）は、3年振りリニューアルの3代目

P770アイアンはPシリーズのブレード長が77mmのアイアンです。

アスリート向けアイアンの中で、真ん中ぐらいに位置するモデルで、ばりばりアスリート向けのP7MB、P7MCでは難し過ぎる、でも、P790では物足りない方に程よいアイアンです。

初代モデルは軟鉄鍛造のキャビティバックでしたが、2代目から中空構造に変わって、打感・打音・重量配分などが素材ではなくテクノロジーで補われたアイアンとなっている点が大きな特徴です。

なお、Pシリーズで3代目までリニューアルが進んでいるのは、P790とP770の2機種のみで、ゴルファーからの支持の強さが表れています。

前作の2代目P770アイアン（’20）はバカ売れした！

※P770アイアン(’20)、P770アイアン(’23)

P770アイアンは、2代目（2020）になって中空構造が採用され、バックフェースがすっきりとしたデザインになりました。

そして、3代目（2023）も中空構造で、さらにバックフェースはシャープな外観になっています。

仕上げも、光沢のあるメッキから、ツヤが落されたサテンになっています。

ブレード長は変わらないものの、反射が抑えられた3代目（2023）の方がシャープでコンパクトに見えます。

3代目（’23）の変更点として、3～6番までオフセットが小さくなっていて、従来モデルよりもストレートなネック形状になっています。

フェースを出したなりの弾道が出やすくなっていますので、操作性を求める方にとって、扱いやすさと使い応えが感じられるアイアンです。

なお、操作性はさほど求めず、どちらかと言えばクラブに寛容性を求める方にとってはシビアに感じられると思いますので、直進性・寛容性も欲しい方は、ヘッドとグースがやや大きいP790アイアンの方がおすすめとなります。

よりストレートなネックは、操作性の高さが感じられる！

テーラーメイドの上級者向け、ツアープロ向けのアイアンとなると、P7MBアイアンやP7MCになります。

この2機種は操作性や打感の良さがあるものの、中級者の方が軽い気持ちで使うにはハード過ぎます。

中級者向けとなると、P790アイアンに代表されるように、7番のロフトが約30°で飛距離性能が優れていて直進性と寛容性が高くなっています。

P790アイアンでは、操作性が弱い、アイアンらしい高くて止まる球が打ち辛いと感じられる方にとっては、P770アイアンは程よく歯応えがあり、自分の技量を結果に反映してくれるアイアンです。

アイアンで狙うこと、曲げることに楽しさを感じられる方にとっては、P770アイアンは程よいモデルです。

P770アイアンのフィーリングをつかさどる仕組みは、中空内部に搭載されたスピードフォームです。

そして、3代目（’23）では、31％軽量化され、柔軟性が増したスピードフォームAIRが搭載されています。

打感については、少しだけ良くなったと感じられる方が聞かれますが、筆者の周りから聞こえてくる声としては、あまり変化が無いという感想が大勢を占めています。

2代目（’20）を使われていて、打感の改善を期待している方にとっては、買い替えてまで得るほどの変化は無いものと思います。

初代から2代目（’20）ではロフト角に変更がありましたが、2代目（’20）から3代目（’23）では変化はなく、全番手で同じロフト設定となっています。

ライ角・長さも同じため、構えた感じが同じになるため前作からの移行がしやすいと言えますが、逆に言えば、主要スペックは全く同じ、加えて、素材・構造もほぼ同じため、クラブそのものの違いが感じられにくいとも言えます。

もし、2代目（’20）をお持ちの方で、3年振りのリニューアルで買い替えを検討されている方は、筆者としては、今回は見送りされることをオススメします。

2代目と3代目は、ロフト角・ライ角・長さが同じ！

P770アイアン（’23）について、良い点・気になった点をまとめました。

構造・素材・スペックは、2代目と同様になっていますので、大きな弾道の変化やフィーリングの違いはありません。

P770アイアンの最新モデル（3代目 ’23）に興味を持たれている方は、2代目の方が新品でも3代目より数万円安く発売されています。

予算を抑えたい方は、2代目（’20）の中古アイアンも含めて探されると良いかと思います。