PINGのG430 LSTフェアウェイウッドについて、新たな特徴、前作との比較など、購入する前に把握しておきたい点について、4つのポイントをまとめました。
G430シリーズのフェアウェイウッドは5タイプある!
従来までのGシリーズでは、ドライバー、フェアウェイウッドは3タイプでしたが、G430シリーズではラインナップが大きく変わりました。
まず、発売開始時点では、LSTの発売が遅れ、MAXとSFTの2タイプのみでした。
その後、LSTが追加されるわけですが、その間にこれまでにないHL(High Launch)シリーズが追加されました。
HLにはMAXとSFTがあり、最終的にG430シリーズのドライバー、フェアウェイウッドは、5タイプという豪華なラインナップになっています。
- G430 MAXフェアウェイ:スタンダードモデル
- G430 LSTフェアウェイ:低スピンモデル
- G430 SFTフェアウェイ:ドローモデル
- G430 HL MAXフェアウェイ:軽量モデル
- G430 HL SFTフェアウェイ:軽量ドローモデル
タイプ分けの充実度は、AI設計が得意なキャロウェイの十八番だったが、今回はPINGが上回っている!
ポイント①:価格は前作のほぼ2倍!ドライバー相当
先に価格の話をしてしまうのもどうかと思いましたが、びっくりなお値段なので、この時点で脱落と言う方もおられると思いますので、一番最初に取り上げておきます。
シリーズ | モデル | 定価 |
---|---|---|
G425 | G425 MAX FW | 47,300円 |
〃 | G425 SFT FW | 47,300円 |
〃 | G425 LST FW | 47,300円 |
G430 | G430 MAX FW | 60,500円 |
〃 | G430 SFT FW | 60,500円 |
〃 | G430 LST FW | 93,500円 |
G430 HL | G430 HL MAX FW | 60,500円 |
〃 | G430 HL SFT FW | 60,500円 |
G430 LSTフェアウェイウッドの値段は、なんと93,500円です。もはやドライバーの値段ですね。
前作のG425シリーズのフェアウェイウッドは、3タイプで価格が同じで47,300円でした。
つまり、ほぼ倍です。
ちなみに、G430 LSTドライバーは99,000円ですから、5,500円しか差が無いという珍事です。
その他のG430シリーズのフェアウェイウッドは、4タイプで価格が同じですが、LSTだけ構造・素材が違うため、ただでさえ値上がりしているG430の中さ、更に突出した価格となっています。
ちなみに、当記事執筆時点でG425 LSTフェアウェイウッドの値段を調べた見たところ、楽天で22,900~26,730円で新品が出品されていました。
前作のG425 LSTフェアウェイなら、ほぼ1/3の値段で買える。
ポイント②:ヘッドは大型化・ハイロフトになっている
▼LSTフェアウェイのスペックの変化
モデル | G410 | G425 | G430 |
---|---|---|---|
ロフト角 | 14.5° | 14.5° | 15° |
ライ角 | 57.5° | 57.5° | 57.5° |
ヘッド体積 | 159cc | 165cc | 169cc |
長さ | 43″ | 43″ | 43″ |
まず、ヘッド体積については、年々、大型化が進んでいます。
PINGのフェアウェイウッドは球が拾いやすいのが特徴の一つでして、平べったいヘッド形状はそのままに体積が大きくなっていますので、より球を拾いやすくなっています。
次に、その他のスペックですが、G410とG425では、ロフト角・ライ角・長さが同じでした。
しかし、G430では、ロフト角が0.5°寝て、14.5°から15.0°となっています。
もう少し遡ると、G400シリーズでは、LSTではなくSTRETCH 3というモデルでして、この時は13°でしたので、大きな流れとして、ロフトを寝かせて球を拾いやすく、上げやすくする方向にシフトしています。
ポイント③:ソールプレートを採用し、低重心化を実現!
今回のG430 LSTフェアウェイで、最も大きな変更点がソールプレートの採用です。
約80gのタングステンソールが取り付けられていて、従来モデルと比べて約29%の低重心化が実現されています。
低重心になれば、インパクト時にヘッドが上に向く(ロフトが増える)挙動が強まりますので、球が上がりやすくなります。
多くの方が思い浮かべていると思いますので、触れておきますが、やはりT社のテクノロジーと似ていますね。重さも80gで同じですし。
同じ道具ですから、追求するもの、実現方法が似てくるのでしょう。
ポイント④:カーボン採用で、打感・打音が良くなっている
G430シリーズの全体の評価として、従来までネガティブな評価が多かったフィーリングが、大きく改善されています。
そして、ドライバー、フェアウェイウッドともに、LSTは、MAX・SFTと構造が若干異なっていて、クラウンにカーボン素材が採用されています。
これにより、従来までのチタンボディとは違って、また、G430で大きく改善されたフィーリングと相まって、打感・打音が良くなっています。
これまでGシリーズはフィーリングが苦手だった方も、特にLSTは満足・許容できるレベルだと感じられる方が多いと思います。
まとめ
G430 LSTフェアウェイウッドについて、購入前に把握しておきたい4つのポイントを取り上げました。
特に、素材・構造面で従来とは大きく異なっていて、球の拾いやすさ・上がりやすさ、フィーリングが向上しているところが注目点です。
あと、価格が2倍というのも現実的に見逃せないポイントです。
これらを踏まえつつ、前作のG425 LSTフェアウェイウッドも候補に含めた上で、価格を比べながら選ばれると良いかと思います。