テーラーメイドのステルス2シリーズから3種類のドライバーが発売されています。
ステルス2のドライバー全般、初代ステルスよりもやさしくなったと言われていて、より注目と期待が集まっています。
ノーマルタイプのステルス2ドライバーを、ヘッドスピード50m/s超でフルスイングした結果が興味深い内容でしたので取り上げます。
ステルス2ドライバーを、ヘッドスピード50m/s超でフルスイングした動画
こちらがステルス2ドライバーをヘッドスピード50m/s超えのハードヒッターが、フルスイングで思い切り叩いて試打した動画です。
ヘッドは10.5°で、シャフトは純正のTENSEI RED TM50のSです。ヘッドスピード50m/sを超えるゴルファーにとっては、シャフトは軽め、ロフトは寝すぎで、スペック不足感は否めませんが、初代ステルス2も同じスペックで試打されていますので、比較や違いははっきりとか確認できる内容です。
動画の内容を踏まえつつ、特に注目したいポイント点について、以下に詳しくまとめました。お時間のある方は、動画をゆっくりご覧頂ければと思います。
ポイント1:意外にも、つかまったのは初代ステルスドライバーの方
初代ステルスからステルス2で大きく変わった点として、「球が上がりやすい」「つかまる」「寛容性が高い」といった感想が聞こえてきています。
実際、ヘッド後方のウェイトを6gから25gに4倍以上も重量を増していますので、やさしい方向に大きく寄せているのは間違いありません。
しかし、ヘッドスピード50m/s超での試打では、ステルス2が打ち出しから右に抜けていて、逆に初代ステルスの方はしっかりつかまっています。
市場から聞こえてくる多くの評価とは逆の結果となっていますが、これは、ヘッド後方が重くなっていることが影響していると思われます。
確かに、ヘッド後方を重くすることで、重心角が大きくなり、ヘッドが自然に変える働きがダウンスイング後半で期待できます。
一方で、自分でしっかり返せる方にとっては、重心距離が長く、後方が重くなることで、動かしづらくなっているという側面があります。
重量バランスが重く感じるし、振り心地も悪く感じる。そして、スピンが多い。
動画の中で、実際に「重く感じる」と感想を述べていて、PINGのG425シリーズでも聞かれたような後方ウェイトの重さによる扱いにくさが出てしまっているようです。
自分でヘッドを操作して返すタイプの方は、初代ステルスシリーズの方が扱いやすい可能性があります。
ポイント2:ステルス2の方がスピンが入る
<スピン量>
- ステルス2:2703、2768、2888[rpm]
- 初代ステルス:2271、3052[rpm]
初代ステルスの方は、スピン量にバラつきがありますが、2200台が出ているので、低スピンのポテンシャルがあり、逆にステルス2の方は3回とも2700を超えています。
初代ステルスは球が上がりきらず、ドロップしてしまうという方が多かったため、その改善の一環として、スピン量を増やしてキャリーが出やすくなっているようです。
そのため、初代ステルスでスピン量・高弾道が程よかった方は、ステルス2にすると吹け上がりにより飛距離ロスが出やすくなる可能性がありそうです。
ヘッドスピードが速い方の場合、重たいシャフトを選択したり、可能であれば後方ウェイトを25gから15gぐらいに軽くすると、振りやすくなるのでは?と試打者は提言されています。