ブリヂストンから発売のBX2HTドライバー。
2年サイクルで進化を重ねてきたシリーズで、BX2HTは安定性を重視した設計。ミスへの許容度が高く、再現性のある高弾道を求めるゴルファーから支持されています。
本記事では、主な特徴・前作との違いなど、購入する前に把握しておきたいポイントをまとめました。
BX2HTドライバーの特徴

ブリヂストンのBシリーズは、アスリート向けブランドとしてスタートしました。
しかしその後、PHYZやJGRは事実上廃版となっていて、全てのモデルがBシリーズの中に取り込まれています。
BX2HTドライバーは、JGRの流れを汲んでいて、アベレージゴルファー向けのスタンダードな位置づけのモデルです。
それでは、BX2HTドライバーについて、押さえておくべきポイントを見て行きましょう。
ポイント① 高弾道+直進性+ややつかまる

Bシリーズの「2」のモデルは、”高弾道”で”直進性”に優れた弾道が特徴です。
そして、ドローバイアス設計になっていますので、つかまりの良さも備わっています。
なお、メーカーのモデル別の比較説明では、つかまりは「ニュートラル」とされていますが、BX2HTの製品としてのキャッチコピーは「安定したつかまりと高弾道のキャリーで飛ばすモデル」となっています。
どっちなんだと言いたくなりますが、やはりつかまりやすさはありますので、”ほんのりつかまる”、”右へのミスが出づらい”といった感じです。

ドローバイアスに関連する点として、前作同様、ソール後方のトゥ・ヒールには重量の異なる2種類のウェイトが搭載されています。標準設定では、センター寄りのトゥ側に8g、ヒール側に2gが配置されていて、寛容性を重視したバランス設計となっています。
ウェイトを入れ替えることで重心角が大きくなり、重心距離が短くなるため、つかまり性能をさらに強めることが可能です。
また、可変スリーブも継続採用されていて、弾道調整の自由度が高い点も特徴のひとつです。 試打と実際のラウンドでは、スイング条件やメンタルの違いによって弾道に差が出やすいものですが、とくにつかまりに不安を感じるゴルファーにとっては、ウェイトとスリーブの二重調整機能が安心材料となります。
ポイント② 前作と基本性能は同じだが、振り応えがある
BX2HTドライバーは、2023年に発売されたB2HTドライバーの後継モデルです。
前作との違いについては、
- すでにB2HTを使用している方が買い替える価値があるかどうか
- あるいは初めて購入する方がどちらを選ぶべきか
が気になるポイントだと思います。
まず基本性能に関してですが、どちらもHigh Trajectory(高弾道)を意味する「HT」の添え字が同じことからも分かる通り、モデルの位置づけや弾道特性に大きな違いはありません。

異なる点としては、カーボンモノコックボディが採用されていて、ソールがチタンからカーボンに変わったことが挙げられます。
これにより重量配分の自由度が増していて、BX2HTドライバーでは最深部に9gのチタンウェイトパーツが採用されています。
| モデル | BX2HT(2025) | B2HT(2023) | B2(2021) |
|---|---|---|---|
| S | 303g/D2.5 | 296g/D2.0 | 298g/D2.0 |
| SR | 301g/D2.5 | 294g/D2.0 | 295g/D2.0 |
| R | 299g/D2.5 | 291g/D2.0 | - |
もともと「2」のシリーズのドライバーは、290gで少しだけ軽い点が特徴の1つでしたが、BX2HTドライバーでは、SとSRで300gを超えています。
バランスもD2.0からD2.5に変わっていますので、ヘッドの重量感も増しています。
フレックス毎でみると、前作比で7~8gの重量増となっていますので、この点は無視できない変更点です。
フェースミーリングの進化があり、そして、クラブ重量のアップが図られていて、より強い弾道が出やすくなっています。つまり、飛距離は出しやすくなっていますが、クラブが重くなっている点は、振り心地に大きく影響します。
これまでB2ドライバー、B2HTドライバーが扱いやすいと感じられていた方は、しらずの内に「290g台の軽さ=振りやすさ」だった可能性があります。
BX2HTドライバーは弾道性能の向上と引き換えに、重量面での変化が明確に現れていますので、重量感を意識しながら試打・検討されることをおすすめします。
