ブリヂストンから発売のBX2HTアイアン。
これまでブリヂストンのアイアンはウッド系のBシリーズとは別路線でしたが、2025年のBXシリーズにて、遂にアイアンも展開されました。
本記事では、主な特徴・245MAXなど他モデルとの違いなど、購入前に知っておきたい3つのポイントをまとめました。
BX2HTアイアンの特徴
これまでブリヂストンのアイアンは、241CBや258CBPなど、モデル名に発売年が付く独立路線で展開されていて、ウッド系のBシリーズとは別シリーズとして扱われてきました。
しかし2025年、ついにBXシリーズから初のアイアン「BX2HT」が登場。これにより、ドライバー・フェアウェイウッド・ハイブリッドと統一された流れが生まれました。
「BX2HT」は、つかまりの良さと高弾道を備えた、アベレージゴルファー向けのやさしい設計で、アイアンもその特徴をしっかり受け継いでいます。
それでは、BX2HTアイアンについて、押さえておくべきポイントを見て行きましょう。
ポイント① 飛び系なのに打感が良い!
ブリヂストンはタイヤメーカーとして、ラバーなどの弾性素材に強みを持つ企業です。近年のアイアンでは、フェース裏に制振材を配置することで打感を調整する設計が主流ですが、ここで同社の素材技術が発揮されています。
特にゴルフボールの評価高く、タイヤ開発で培ったノウハウがボールの反発性やスピン性能にも活かされていて、タイガー・ウッズが自ら選んだブランドとしても知られています。
そしてBX2HTアイアンでは、バックフェース下部に樹脂を内蔵することで、飛び系アイアンとは思えないほど柔らかい打感が実現されています。
7番アイアンのロフトは28°と飛距離重視の設計ながら、「バチーン」と弾く感触が苦手な方にも心地よく感じられる仕上がりです。
「飛ばしたいけど、打感にもこだわりたい」「フィードバックも得たい」そんなゴルファーに適しています。
ポイント② つかまりが良く、高弾道!「2」モデルらしい一貫性
BX2HTは「2」のモデルということになりますので、ウッド系で言えば、”つかまり”と”高弾道”が特徴のやさしいモデルということになります。
そして、BX2HTアイアンもその特徴を備えていて、「2」のモデルとしての一貫性が保たれています。
ネック形状は上図の通りグースがあって、”ボールがつかまる”、”強い球が出る”イメージが持てます。
<7番アイアンのFP値>
- 245MAX:1.50mm
- BX2HT:1.70mm
- 258CBP:3.85mm
- 242CB+:3.85mm
- 241CB:4.35mm
7番アイアンのオフセット具合を設計値(FP)で見ても、245MAXとBX2HTのグースが際立っていることがお分かりいただけると思います。
その意味ではつかまりと言う点で、BX2HTと258CBPのところに境界線があって、245MAX・BX2HTは直進性とつかまりが良いモデル、258CBP・242CB+・241CBは操作性があるモデルとなります。
ポイント③ 競合モデルは245MAX
BX2HTアイアンは、飛距離性能・つかまりの良さ・高弾道という三つの要素を兼ね備えた、やさしい設計のモデルです。
ただし、これらの特徴は245MAXアイアンにも共通していて、両者ともにアベレージゴルファーをターゲットとした設計思想を持っています。
だからこそ、BX2HTと245MAXの違いをしっかりと押さえておくことが重要となります。
まず、メーカーが説明する位置づけを確認してみましょう。
245MAXアイアンの方が”寛容性”・”飛び”の両方で評価が高くなっています。
つまり、ブリヂストンのアイアン中で最も優しいのが245MAXアイアン。実際、”飛ばしたい”・”真っすぐ打ちたい”という強いニーズがあるアベレージゴルファーの方にとっては、245MAXアイアンから検討した方が良いでしょう。
では、BX2HTアイアンが適しているのはどのようなゴルファーか?
一番の違いは”打感の良さ”にあります。そして、つかまりは比べるとやや穏やか(と言ってもつかまる)、飛距離がやや劣る分(と言ってもかなり飛びます)、”高さが出しやすい”のが特徴です。
”飛び”・”つかまり”が欲しいのは共通のニーズとして、それらが少し弱まったとしても、”打感の良さ”と”高さ”が欲しい方が、BX2HTアイアンの対象ゴルファーと言えます。