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ステルスグローレは、ステルス+グローレではない!マーク金井氏の解説が興味深かった件

テーラーメイドのステルスとグローレが融合したモデル、「ステルスグローレ」が発売されています。

ステルスシリーズのドライバーに興味がある方にとっては、カーボンフェースの新たな選択肢が加わったことで、日本では注目のモデルとなっています。

ステルスグローレは、これまでのMグローレ、SIMグローレとは構造が大きく異なっていて、この点についてマーク金井氏が興味深い解説をされています。

ステルスグローレに興味がある方、ギア好きの方には、なかなか面白い内容となっていますので、取り上げます。

ステルスグローレについて、ステルスとの関係からみた構造をマーク金井氏が解説した動画

こちらがステルスグローレのドライバーについて、SIM2とステルスのヘッド構造の違いを交えながら解説している動画です。

マーク金井氏は、ただの試打者ではなく、クラブに造詣が深いため、これまでのクラブ製造の歴史を踏まえながらステルスグローレの注目すべき特徴を指摘されています。

特に注目したい3つのポイントについて、以下に抜粋してまとめましたが、お時間がある方は、動画が前編・後編で合わせて25分ほどの内容となっていますので、ゆっくりご覧頂ければと思います。

ポイント1:ステルスグローレは、いわばステルス2

ステルスシリーズのドライバーは、カーボンフェースが搭載されています。フェースパーツがほぼ半分に抑えられていて、大幅な軽量化が図られています。

ただ、「カーボンウッド!」と呼ぶには「?」を付けたくなる点があります。

と言うのも、ヘッド素材は、”チタン [9-1-1 ti] + カーボンクラウン”となっていまして、簡単に言えば、ボディの上面がカーボン、下面がチタンです。

出典:taylormadegolf.jp

一方、ステルスグローレは、”チタン [9-1-1 ti] 製フレーム + カーボンクラウン + カーボンソール”となっていまして、クラウンもソールもカーボンで、それを繋ぐフレームパーツにのみチタンが使われています。

このステルスグローレの溶接の無いフレーム構造は、SIM2で採用されているものです。

マーク金井氏によれば、ドライバーは、フェースとフレーム構造さえあれば良く、外周部(フレームの後方側)に重量があれば慣性モーメントが高まるとのことです。

SIMとSIM2は外観が似ているものの、構造面では全くの別物です。その意味で、ステルスグローレは、ステルス+グローレというより、SIM2+グローレでして、ステルスより一歩進化している等意味で、ステルス2と呼んだ方が特徴を良く表していると言えます。

ポイント2:アルミリングではなく、チタンリング

SIMライクなステルスに対して、SIM2ライクなステルスグローレと説明しましたが、ステルスグローレのボディはSIM2と素材面で大きな違いがあります。

▼SIM2のアルミリング

出典:taylormadegolf.jp

SIM2ではフレーム構造の後方リング部分にアルミニウム素材が用いられていて、チタンを使うよりも軽量化されています。

一方、ステルスグローレでは、チタンが用いられています。

ヘッド素材は全てを軽量化すれば良いわけではなく、部分的に高比重のタングステンが多用されるように、重くした方が良いパーツもあります。

それがヘッド後方に位置するフレームのリング部分でして、ここは重量を持たせた方が慣性モーメントが大きくなり、ヘッドの安定性が増します。

その意味では、SIMより構造的に進化したSIM2、SIM2より素材面で進化したステルスグローレとも言えます。

ポイント3:ステルスHDとステルスグローレは、どちらが飛ぶか?

ドライバーの話になると、多くのゴルファーが気になるのは、どちらが飛ぶかです。

ステルスとステルスグローレは、どちらもカーボンフェースが採用されているものの、ボディの構造と素材は全く異なります。

とは言え、ゴルフクラブは飛距離性能に大きく影響を与える反発係数について、ルールで上限値が定められています。

そのため、上限値に使づけたドライバーについては、そう大きく飛距離性能が変わることはありません。

あとは、個々のゴルファーに重量・バランス・長さ・角度などが適しているか否かという話になります。

そのため、ステルスとステルスグローレで、どちらが飛ぶかという問いに対する一意の答えはありませんが、マーク金井氏はクラブの重量にポイントを当てて回答されています。

  • ステルスグローレドライバー:275g(SR)
  • ステルスHDドライバー:298g(SR)

同じSRスペックで比べると、標準シャフトで23gの重量差があります。

どれが一番飛ぶかと言う問いに対する答えは、軽めのクラブの方がヘッドスピードを出しきれる方はステルスグローレ、平均的な重量のクラブが使いやすい方はステルスHDドライバーということになります。

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まとめ

ステルスグローレのドライバーについて、マーク金井氏による構造面・素材面の解説を取り上げました。

ステルスグローレ=ステルス+グローレと解釈しがちですが、中身をみるとSIM2+グローレという考え方は、実に的を射ています。

ステルスとステルスグローレの違いを理解する上ことで、結果として表れるクラブ重量や特徴の違いも理解しやすく、どちらが自分に合っているか、判断する一助となりそうです。

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