コブラから発売のKING LTDx MAXドライバーは、アスリート向けのMAXタイプで、低スピン性能と程よい寛容性が備わっていて、上達を目指すアベレージゴルファーからアスリートゴルファーが扱いやすいドライバーです。
ヘッドスピードの速さも求められる印象のLTDx MAXを、ヘッドスピードが40m/s未満での試打者として、女子プロゴルファーの西川みさとプロがじっくり打たれている動画が興味深い内容でしたので取り上げます。
LTDx MAXドライバーの試打・評価の動画
こちらがKING LTDx MAXドライバーを西川みさとプロが試打して、感想を述べられている動画です。
試打クラブはロフト角10.5°で、シャフトはスピーダーNX for CobraのSです。
コブラのドライバーの試打動画は多数アップされていますが、基本的にプロやシングルプレーヤーなど、ヘッドスピードが速い方が多いです。
今回の動画では、ヘッドスピード40m/s未満の女子プロゴルファーが試打していますので、同じぐらいのヘッドスピードの方にとっても、とても興味深い内容だと思います。
特に注目したい3つのポイントについて、以下に詳しくまとめました。お時間のある方は、動画をゆっくりご覧頂いて、打音や弾道などをじっくり確認してもらえればと思います。

ポイント①:前作のRADSPEEDよりやさしくなっている
試打の中で、「イメージ通りの弾道」と述べられていて、納得感のある弾道が出ていたようです。
試打後には「バランスが良い」「打ちやすい」とも述べられています。
コブラというと、アスリート向けでハードなイメージがありますが、RADSPEEDシリーズあたりから、やさしい方向に寄せてきていると言われていて、今回のLTDxシリーズはさらにやさしいと言われています。
西川みさとプロ自身も、やさしさについて、「真ん中よりやさしい」、つまり一般的なものよりもやさしいと評されています。
LTDxシリーズの3機種の中で、最も優しいMAXは、程よいつかまりと球の上がりやすさがありますので、アベレージゴルファーの方も十分扱えます。
ポイント②:ヘッドスピードが遅くても球は上がる
西川みさとプロは、ヘッドスピード40m/s未満という立ち位置で試打されています。
実際、今回の試打では平均36.35m/sのヘッドスピードで試打されています。
試打 | ヘッドスピード | ボールスピード | スピ量 | 飛距離 |
---|---|---|---|---|
1回目 | 36.2m/s | 53.3m/s | 2411rpm | 206.5y |
2回目 | 36.5m/s | 53.4m/s | 2522rpm | 206.3y |
平均 | 36.4m/s | 53.4m/s | 2467rpm | 206.4y |
コブラのドライバーは低スピン性能に優れていますが、MAXは2500rpmぐらいのスピンが入っていて、ヘッドスピードに対して程よいかやや少ないぐらいのスピン量です。
吹けて飛距離ロスする程のスピン量は入らないので、可変スリーブで±1.5°のロフト調整を上手に使うことで、強さのある最適な弾道を探ることができそうです。
ポイント③:ドローウェイトがあるが、ドスライサー向けではない
MAXタイプは、3機種の中で、唯一、ヒール寄りにドローウェイトが搭載されています。
これはつかまりを良くするためのウェイトで、スライスを抑える効果がありますが、スライサーがドローを打てるようになるような、お助け要素の強い物ではなく、ほんのりとしたつかまり感を出してくれる程度と捉えてもらった方が良いでしょう。
男子プロによる試打では、「つかまる」「スライサーに良い」という声も無くはないですが、左へのミスを抑えたい上級者からすると、つかまり性能を人一倍強く感じられるからだと思います。
なお、ウェイトはソール後方とヒール寄りで、合計2つ搭載されていて、ウェイト重量が異なっています。後方10g・ヒール3gを、後方3g・ヒール10gに変えることで、つかまり性能を高めることができます。
ただ、後方ウェイトが軽くなることで、低スピン・寛容性の低下・ヘッドのブレやすさが強調され、つかまり以外のヘッド特性に影響が出る点は、予め把握しておきたいところです。
