テーラーメイドの2022年の新作は、SIM3ではなくカーボンフェースのステルスです。
カーボンフェースに対しては、発売前の懸念や不安の声が出ていましたが、打感・打音はもとより、ドライバーそのものの性能も高く、発売されてみればヒット作となっています。
一方で、前年のSIM2も評価が高く、アマチュアゴルファーとしては、どちらを選ぶべきか、また、どちらが良いのかが気になるところです。
この問題に対して、スポナビGolfの識者5名にて議論されていて、内容が興味深かったので取り上げてみます。
ステルスとSIM2について徹底議論した動画
ステルスとSIM2について、一般ゴルファーが抱く疑問を元に、スポナビGolfのメンバー5名にて、深く議論されています。
SIM2は前年モデルとは言え、ステルスの発売後でもしばらくは新品でも購入することができますので、ステルスかSIM2で迷われている方、また、SIM2を使っていてステルスへ買い替えるかどうかを検討されている方は、ステルスとSIM2に絞った比較議論は、選ぶ際の参考になります。
特に注目したいポイントを以下にまとめました。お時間がある方は、ゆっくり動画をご覧頂いて、ご自分なりに感じ取って頂ければと思います。
ステルスとSIM2の長所と短所、違い
- ステルスはスピン量が少なく、打点ミスの許容度が高い。
- ステルスPLUSとSIM2では、ステルスPLUSの方が飛ばせる。
- スピンを減らすならステルス、安定させるならSIM2。
- 球が上がらないのはステルス、球が上がりやすいのはSIM2。
- カチッとした剛性感があるのはステルス、打感が柔らかいのはSIM2。
- スピンを減らしたかったら、SIMまで戻るのもあり。
- スライサーには、ステルスHDよりも、SIM2 MAX-Dがオススメ。
スポナビゴルフの識者からは、ステルスとSIM2の違いについて、以下のような見解や評価が出ました。
スピン量や打ち出しの高など、色々な視点から述べられていますが、概ね、ステルスとSIM2に関する評価は同じようです。
ざっくりと言い表すと、ステルスシリーズはツアー寄り、SIM2はアマチュア寄りと捉えると、どちらのシリーズか良いか選びやすいと思います。
刺激的なモデル、ハードなスペックを求める方にとっては、ステルスは使いごたえのあるドライバーです。
SIM2の方は、SIMが難しかった寄り戻しで、ややアマチュアに寄せているのでは?と言う声も聞かれます。
ステルスもSIM2もクラブのラインナップはどちらも3種類で、低スピン・ノーマル・ドローという分け方も同じです。少し難しいクラブに挑戦してみたいか、やさしい方が良いかを検討してみると良いと思います。
ステルスの3機種の適合ゴルファー
- ステルスPLUSドライバーは、ヘッドスピード45m/sは欲しい。50m/s近くは欲しい。
- どのモデルも球が高い人、左に行かない人でないと使えない。
- ヘッドスピード42~3m/sだと、10.5°でロフトをHIGHERにしても球が上がらない。
- ステルスPLUSとステルスは、ツアープロ向けのモデルなので、それにトライしたい、プロと同じモデルを使いたいなら良い。
- ステルスHDドライバーは、ヘッドスピード43m/sでも行ける。
- 万人受けするモデルではない。ロフトやシャフトなど、使う工夫が必要。
識者のコメントから、球が上がらない、つかまらない、スピンが少ないという内容が出ています。
そもそもテーラーメイドのドライバーは、つかまりが良くないと言われていて、ドローモデルがニュートラルかややドローぐらいです。
それに加えて、ステルスは球が上がり辛く、つかまり辛いと言われていますので、自分のヘッドスピードと力量で球が上がる・つかまるということが、ステルスを使う上での前提条件になってくると思います。
球が浮かない方は、SIM2シリーズを選んだ方が良いですし、スライスが出る方は、そもそもテーラーメイドのツアー系ドライバーは適さない可能性が高いので、ローグSTなど他メーカーのモデルを検討されることをオススメします。