キャロウェイのローグSTシリーズのドライバーは、どのモデルも安定性が高く、識者から非常に高い評価を得ています。
特に、テーラーメイドのステルスが荒々しいのとは対照的で、扱いやすさからアベレージゴルファーに特に支持されています。
スタンダードモデルであるローグST MAXドライバーをプロが1ヶ月使い続けた結果、辿り着いた結論が興味深い内容でしたので、取り上げてみます。
ローグST MAXドライバーをプロが1ヶ月使い続けた結果の動画
こちらの動画では、岩男健一プロがローグST MAXドライバーを試合などで1ヶ月使い続けた結果、辿り着いた結論について、実際に試打しながら語られている動画です。
使用クラブは、ロフト角9.0、可変スリーブはそのままのスタンダード、シャフトは赤VENTUS 6X、長さは44.75インチです。
ローグSTシリーズのドライバー、特にスタンダードモデルのローグST MAXドライバーに興味がある方、購入を検討されている方には、とても興味深い内容となっています。
特に注目したいポイントを4つまとめましたが、お時間がある方は、20分超の長めの動画になりますので、ゆっくりご覧頂ければと思います。
ポイント1:シャフトを短くしても、飛距離が変わらない
最近のドライバーは、フィル・ミケルソンに代表されるように、長尺にして飛距離を出すという考え方が、一部で流行っています。
実際、長いシャフトの方が回転半径が大きくなりますので、飛距離は出やすくなると言われていますし、パワーが落ちてきたシニアの方向けのドライバーは基本的に長尺です。
しかし、岩男プロは実際に長いシャフト、短いシャフトで試されていて、飛距離が変わらないことを確認されたそうです。
その結果、ヘッドスピードは長い方が速くなるが、飛距離は変わらなかったとのころです。
そして、飛距離が変わらないのであれば、長くて振り辛いより、短い方が良いという結論に至ったそうです。
実際に、岩男プロのクラブ長さは、44.75インチですから、一般的な長さと比べると、0.75~1インチ短尺です。
飛距離は、ヘッドスピードの他に、ミート率、つまりインパクトの正確さも影響しますので、長いクラブ・短いクラブ、どちらの方が良い弾道が出るかは、一度、確認されると良いと思います。
ポイント2:球が上がる
ローグST MAXドライバーの特徴として、以下の点を挙げられています。
- 今時の流行りの超ロースピンではない。
- 球が上がる。
- 打感が良く、フェースに乗る感じがある。
ドライバーに求める特徴は、ゴルファーそれぞれのスイングや弾道、身体能力などによって異なります。
岩男プロとしては、柔らかい打感、低スピン過ぎない点、そして、球の上がりやすさを上げています。
最近は、ロフトが極端に立ったドライバーで、低スピン・強弾道が良しとされる空気もあります。
そんな中で、岩男プロとしては、ロフト9°で球が上がりやすく、低スピン過ぎない弾道を好まれているようです。
ゴルフメディアでは、「低スピン=良い」という意味で語られることが多いですが、スイングスピードや打ち出し角によって、最適スピン量というものがありますので、ゴルファーによっては低スピン過ぎると飛距離が大きく落ちてしまうことが多々あります。
ご自分の現在のスイング、弾道から、さらなる低スピンが必要かどうかは、弾道計測をしてみるなどして把握しておくことが重要です。
もし、更なる低スピンを求めるのであれば、クラブの特徴からすると、ローグST MAX LSドライバーやステルスシリーズなどを検討してみると良いと思います。
ポイント3:ミスしても曲がりにくい
岩男プロが1ヶ月、ほぼ毎日ゴルフして使った結果、OBは3回ぐらいで、極めて少ないそうです。
「あっ!と思ったやつが、そんなに曲がってない」と述べられています。
つまり、打った瞬間ミスしたのが分かっても、実際の弾道はそれほど曲がっておらず、ミスが許容されていたということです。
これは、ローグSTの特徴として多くの試打者から聞かれる声で、深重心で直進性の高い初代ローグの特徴と同じです。
よくクラブを変える岩男プロですが、現時点では、「今シーズンはこれでいく。変える必要が無い。」と述べられています。
ポイント4:ヘッドの座りが良い
ローグST MAXドライバーは、ヘッドをポンと置くと、フェースが真っ直ぐなので、そのまま打てるそうです。
EPIC MAXやM6は、置くと開いてしまうので、戻してから打っていたそうです。
筆者もそうですが、ヘッドの座りの良さを気にされる方は少なくないと思います。
特に、パカッと開いてしまうのを嫌われる方は、ローグST MAXドライバーを試打されてみると良いと思います。