ダンロップから発売のXXIO 14+アイアン。
XXIO X(エクス)シリーズの後継モデルで、レギュラーモデル(XXIO 14)より見た目はシャープながら、XXIOらしい扱いやすさもあり、アベレージゴルファーを中心に注目のモデルです。
本記事では、前作XXIO Xアイアンとの違いや、購入前に押さえておきたい3つのポイントをまとめました。
XXIO 14+アイアンの特徴

Miyazakiモデル、X(エクス)の後継として、新たに誕生したのがゼクシオ14+です。
レギュラーモデルが「やさしさ」を重視しているのに対し、14+はグースを抑えたすっきりとしたブレード形状と、抑えられた弾き感によって、シャープな見た目とフィーリングを備えています。
標準的な重量で、クセが無く、やさしさもあり、初心者・アベレージゴルファーが扱いやすいアイアンです。
ポイント① 前作よりシャープな形状!振り抜きやすい
これまでのXXIO、XXIO Xと比べると、XXIO 14+アイアンは、ブレード、ネック、トゥの立ち上がり、ソールなど、全体的にシャープになっています。
▼左が前作X、右が14+

こちらはネック形状の映像を並べたものです。
14+の方はグース感が抑えられて見えます。そして、トゥのトップライン側の曲戦も穏やかで、ストレートに寄せたネック形状となっています。
操作感が欲しい方、オートマチック感を抑えたい方には、ポジティブな変更ですが、一方で、スライ抑制、球の強さ、安心感を求める方にとっては、ネガティブな変更とも言えます。
▼左が前作X、右が14+

こちらは横から見た映像を並べたものです。
もともとソールはレギュラーモデルと比べてシャープな形状ですが、14+は前後のバンスを大きく削って、スリクソンさながらのV字形状がより鮮明になっています。
つまり、芝との接触が抑えられ、よりシャープに振り抜きやすくなっています。ただ、ソールの厚さによるダフリ防止を期待する方にとっては、前作の方が扱いやすいということになります。
14+はアスリート寄りの形状になっていますので、従来までのXXIO Xに慣れていた方にとっては、この形状変化は押さえておきたいポイントです。
ポイント② 飛距離・高さに加えて、操作性がプラス!
形状はシャープになりましたが、難しいアイアンになったわけではありません。
基本性能として、
- 飛距離が出しやすい
- 高さが出る
という特徴は前作同様で、まだまだアベレージゴルファーがコア層のやさしいアイアンです。

出典:dunlop.co.jp
ただ、見た目の形状がシャープになっている分、重心位置も相応にしっかり変化していて、前作と比べてトゥ寄りになっています。
ゴルフクラブは重心位置がトゥ側になると、ヘッドが返りにくくなるため、スライス抑制効果が下がりますが、操作性は上がります。
その意味ではアスリート寄りのヘッド挙動になったと言って良いでしょう。
▼ロフト角の比較(XXIO 14+とXXIO14)
| モデル | XXIO 14+ | XXIO 14 |
|---|---|---|
| 5番 | 23° | 22° |
| 7番 | 28.5° | 28° |
| 9番 | 38° | 37° |
ロフト角は前作と変わっておらず、レギュラーモデルよりも少しだけ寝かせてあります。とは言え、7番で28.5°ありますので、ぎりぎりディスタンス系のアイアンです。
低重心化も図られているため、ロフト以上に球が上がりやすいですが、スピンは入りやすいタイプではありません。つまり、バックスピンではなく高さで止める攻め方になります。
XXIOだけあって、基本的にやさしいクラブであることには違いありませんので、
方向けです。
適さないゴルファーとしは、
が挙げられます。
ポイント③ 対抗馬はPINGのG440アイアンか!?
XXIO 14+アイアンは、アベレージゴルファー向けの「やさしいディスタンス系アイアン」として位置づけられます。飛距離と高さを出しやすく、グリーンではスピンよりも高さで止めるタイプの設計です。
この特性を考えると、対抗馬として挙げられるのがピン G440アイアンです。このアイアンもやさしさと飛距離を重視したモデルで、同じくアベレージ層に支持されています。
さらに、G440アイアンはシャフトバリエーションが非常に豊富で、カーボン3種類・スチール5種類から選べるため、自分のスイングに合わせたセッティングを選びやすいのも大きな魅力です。
一方でXXIO 14+アイアンは、シャープな構えやすさと飛距離性能を強みにしていて、「飛距離+構えやすさ」を重視するならXXIO 14+アイアン、シャフト選択肢の幅広さを求めるならG440アイアンという選び方が目安になります。

まとめ
ゼクシオ14+アイアンについて、特徴を解説しました。
名称はMiyazaki、X(エクス)から変わりましたが、XXIOの振り応えあるバージョンという位置づけは継承されています。
なお、従来モデルよりも少しだけアスリート寄りになっていて、XXIO 14アイアン(レギュラーモデル)との違いはより鮮明になっています。
軽めのクラブでやさしさ重視と言う方は、レギュラーモデルも併せて検討されると良いでしょう。


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