ユーティリティ(ハイブリッド)の飛距離について、自分は平均より飛んでいるのか、まだまだ伸びしろがあるのか、気になるところだと思います。
そこで、ユーティリティの標準的な飛距離について、番手別・ヘッドスピード帯別に詳しくまとめました。
お使いの番手、ご自分のヘッドスピードと照らし合わせて、ご自分の飛距離が標準的なところに達しているか確認してみてください。
ユーティリティの飛距離を左右する要素
ゴルフクラブに限らず、ボールを飛ばす際の飛距離は、3つの要素で決まります。
一つ目はボールスピード、二つ目は打ち出し角、3つ目はスピン量です。
3つの要素は、ゴルファーそれぞれで異なりますので、自ずと結果である飛距離も異なってきます。
ここで重要となるのは、自分の力量で改善できるもの、できないものがある点です。
打ち出し角とスピン量については、ヘッド軌道、ボールの捉え方、つまりどのようにスイングするかによるので改善が可能です。
残るボールスピードについては、ヘッドスピードによって大きく左右されます。もう少し細かく言えば、インパクトがどれぐらい正確か、リストの力などで押し負けないかなどで、ミート率という要素が影響しますが、最も大きいのはヘッドスピードです。
これは「ヘッドをどれだけ速く振れるか?」という話になりますので、体格・身体能力といった個人差に大きく左右します。
例えば、60代の小柄なゴルファーのヘッドスピードを、20代のパワフルなゴルファーに近づけようと努力するのは、現実的ではありません。
そのため、ゴルフクラブの標準的な飛距離は、基本的にヘッドスピード別に表されます。
日本のゴルファーのヘッドスピードはどのぐらい?
ゴルファータイプ | ヘッドスピード |
---|---|
男子プロ | 45~53m/s |
アマチュアのハードヒッター及びプロ | 43~48m/s |
女子プロ | 40~44m/s |
一般ゴルファー | 37~43m/s |
遅めのアマチュア、シニア | 33~37m/s |
女性ゴルファー | ~35m/s |
上の表は、ゴルファータイプを6種に分けて、平均的なヘッドスピードをまとめました。
ヘッドスピードは、年齢・性別・体格・身体能力など、様々な要素が影響しますので、ゴルファーの特徴などから標準的なヘッドスピードを割り出すのはなかなか難しい側面があります。
当然ながら、女性ゴルファーやシニアでも、ヘッドスピードがかなり速い人もいますので、あくまで1つの目安として捉えてください。
ユーティリティの飛距離の早見表
ユーティリティの飛距離について、ヘッドスピード別に、各番手の標準的な値をまとめました。
番手 | 37m/s | 40m/s | 43m/s | 45m/s |
---|---|---|---|---|
3番 | 165~175 | 185~195 | 205~215 | 225~235 |
4番 | 155~165 | 175~185 | 195~205 | 215~225 |
5番 | 145~155 | 165~175 | 185~195 | 205~215 |
6番 | 135~145 | 155~165 | 175~185 | 195~205 |
ご自分のヘッドスピードを把握した上で、番手別に標準的な飛距離をチェックしてみてください。
もし、自分の飛距離が標準的なところに満たない場合、ネガティブな感情が生まれるかも知れません。
しかし、これは逆の捉え方が可能で、スイングの改善によりまだまだ伸びしろがあるということになります。これから練習を積めば、飛距離は伸びますので、将来に目を向けるとプラス材料と捉えることができます。
飛距離を伸ばす際には、自分に合ったクラブを選ぶことも重要となります。特にクラブ重量については、ヘッドスピードと同様に身体能力的に合う・合わないがありますので、振りやすい程よい重量のクラブを選択することが重要です。