テーラーメイドのステルスドライバーが、低スピンで良く飛ぶと話題になっています。
実際の飛距離性能について、ロフト角の可変機能で±2°の最大調整を行って、岩本高志プロにより測定・検証した動画がアップされています。
ステルスドライバーに興味がある方、また、ロフト角で悩まれている方に、とても参考になる内容のため、取り上げてみます。
ステルスドライバーのロフト角を±2°調整して、飛距離を計測した動画
こちらが、ステルスドライバーを±2°のロフト角調整をして、飛距離の違いを計測して検証した動画です。
検証に用いられた試打クラブは、ステルスドライバーの9°、シャフトはスピーダーNX 5Sです。
ロフト角は、スタンダードの9°、そして、最大調整となるLOWERの7°、HIGHERの11°で、合計3パターンで飛距離を測定されています。
注目したい内容を以下にまとめましたが、お時間のある方は、動画をゆっくりご覧頂いて、弾道の様子など自分なりに感じてみてください。
ロフト角調整したステルスドライバーの飛距離・弾道の測定結果
▼ロフト角を調整して飛距離・弾道を計測した結果
ロフト角 | 7° | 9° | 11° |
---|---|---|---|
総飛距離 | 271y | 266y | 251y |
キャリー | 228y | 238y | 233y |
ラン | 43y | 28y | 18y |
ボールスピード | 69m/s | 68m/s | 67m/s |
打ち出し角 | 11° | 12.3° | 14° |
高さ | 21m | 28.7m | 34.7m |
滞空時間 | 5s | 6s | 6.3s |
接地角度 | 27.7° | 33.7° | 40° |
こちらのデータは、ロフト角7°(LOWER)、9°(STD)、11°(HIGHER)での弾道計測結果です。
打ち出し角は、ロフト角なりに変化している
ロフト角調整を行うと、やはり打ち出し角はきれいに変化しています。
理想的な打ち出し角については、色々なデータがありますが、14~15°というのが良く聞かれます。
ただ、計測結果を見る限りは、打ち出し角が14°→12.3°→11°と、理想値よりも低くなるほど、飛距離は伸びています。
次は、飛距離をもう少し詳しくみていきましょう。
ラン重視か?キャリー重視か?
ロフト角 | 7° | 9° | 11° |
---|---|---|---|
総飛距離 | 271y | 266y | 251y |
キャリー | 228y | 238y | 233y |
ラン | 43y | 28y | 18y |
クラブのロフト角が違えば、打ち出し角も変わり、飛距離の構成要素であるキャリーとランの配分も変わってきます。
ロフト角7°・打ち出し角11°では、キャリーが43yととても良く転がっているのに対して、ロフト角11°・打ち出し角14°では、キャリーが18yで、25yの差があります。
フラットなところであれば、単純に7°にした方が飛距離が出るということになります。これは反対に取れば、普段、良く行かれるゴルフ場では打ち上げコースが多い場合、低い弾道だとキャリーもランもより下がりやすくなります。
弾道の高さ
ロフト角 | 7° | 9° | 11° |
---|---|---|---|
総飛距離 | 271y | 266y | 251y |
高さ | 21m | 28.7m | 34.7m |
もう一つ注目したいのは、弾道の最高到達点です。まず、一般的なドライバーショットの最高到達点は、30~35mと言われています。
ロフト角9°では28.7m、11°では34.7mとまずまずなのに対して、ロフト角7°では21mとかなり低いです。
低い弾道は、風が強い日には影響を受けづらく効果的に働きますが、林などを超える場合には難しさが増します。
最適なロフト角の選択に際しては、コースの起伏以外にも、当日の風、林の有無なども、考慮に入れる必要があります。
まとめ
ステルスドライバーのロフト角調整機能を使って、ロフト角を最大・最小に調整して、飛距離・弾道を検証した内容を取り上げました。
テーラーメイドの可変スリーブは、±2°とかなり大きな調整幅があり、実際に弾道にも大きな差が生まれています。
調整機能を上手に使うことで、コースタイプ、当日の風などを考慮して、その日のドライバーの結果を大きく変えることができそうです。