海外2大ブランドの2022年モデル、テーラーメイドのステルスとキャロウェイのローグST。
早速、セールス販売ランキングで上位を独占していて、評価の高さが伺えます。
そこで気になるのは、「どちらのドライバーが飛ぶのか?」ではないでしょうか?
この件について検証されている動画が興味深かったので、本記事で取り上げてみます。
ステルス vs ローグSTのドライバー飛距離を検証した動画
こちらが、ステルスとローグSTのドライバー飛距離を検証している動画です。最近、試打動画で人気のドラコン王 和田正義さんのチャンネルです。
試打クラブは、ステルスシリーズとローグSTシリーズのノーマルタイプのモデルです。
- テーラーメイド ステルスドライバー(ロフト角9°、純正TENSEI S)
- キャロウェイ ローグST MAXドライバー(ロフト角9°、純正VENTUS 5S)
ドラコン王ということで、ハードヒッター向けかな?と思いきや、ヘッドスピードを40m/sと45m/sの2種類で検証されていますので、幅広いゴルファーの方に参考になる内容になっています。
2つのヘッドスピード別に、弾道計測結果も拾いつつ、以下にまとめました。お時間のある方は動画をゆっくりご覧ください。
HS40m/sでの試打
<ステルスドライバーの試打計測結果>
ヘッド スピード |
ボール スピード |
ミート率 | 打ち出し | スピン量 | キャリー | トータル |
---|---|---|---|---|---|---|
40.8 | 52.3 | 1.28 | 15° | 2050 | 173.4 | 183.7 |
40.5 | 54.2 | 1.34 | 16° | 2036 | 188 | 197.7 |
<ローグST MAXドライバーの試打計測結果>
ヘッド スピード |
ボール スピード |
ミート率 | 打ち出し | スピン量 | キャリー | トータル |
---|---|---|---|---|---|---|
41 | 54.9 | 1.34 | 15° | 2165 | 189.4 | 198.8 |
41.1 | 55 | 1.34 | 13° | 1966 | 180.5 | 191.5 |
ヘッドスピード40m/sでの試打を目指していましたが、大凡、41m/sぐらいとなっています。
飛距離はそれほど変わらないように思いますが、注目したいのはランディングアングルです。
この後の試打結果でも当てはまるのですが、ローグST MAXドライバーの方が弾道が低く出ています。
スピン量は、どちらも2000ぐらいで、安定して低スピンとなっています。
どちらが飛ぶか?という点では、動画の中ではローグST MAXドライバーの方が「やや飛ぶ」とされています。
クラブの特徴として、ローグST MAXドライバーの方が、つかまり、やさしさ、安定感があるとのことで、ゴルフ場での1日のラウンドで考えると、ローグSTの方が良い結果が出るのではないかと思います。
HS45m/sでの試打
<ステルスドライバーの試打計測結果>
ヘッド スピード |
ボール スピード |
ミート率 | 打ち出し | スピン量 | キャリー | トータル |
---|---|---|---|---|---|---|
44.7 | 64.7 | 1.45 | 15° | 3080 | 243.5 | 250.7 |
45 | 65.1 | 1.45 | 16° | 2574 | 249.2 | 256.9 |
<ローグST MAXドライバーの試打計測結果>
ヘッド スピード |
ボール スピード |
ミート率 | 打ち出し | スピン量 | キャリー | トータル |
---|---|---|---|---|---|---|
46.3 | 66.7 | 1.44 | 14° | 1841 | 241.9 | 251.6 |
46.5 | 68.3 | 1.47 | 13° | 2182 | 239.1 | 248.2 |
ヘッドスピード45m/sでの試打を目指していましたが、ローグSTの方が1.3~1.4m/sぐらい速くなっています。
それでも、ステルスドライバーの方が飛距離が出る結果となっています。
意外だったのは、ローグST MAXドライバーのスピン量が2000前後だったのに対して、ステルスドライバーのスピン量が2500台、3000台と多めに入っていている点です。
ランディングアングルについても、ステルスドライバーよりロースST MAXドライバーの方が、やや高さが抑えられていて低い打ち出しになっています。
それでも尚、ステルスの方が飛距離が出ているのは、弾道の違いが大きいようです。
ローグST MAXドライバーの方は、球がつかまって弾道が曲がってしまっているので、その分の飛距離ロスが多いようです。
この点も実は参考になる情報でして、ローグST MAXドライバーの方は、ヘッドスピードを上げでも、低スピン、打ち出し高さが安定して抑えられますが、つかまり過ぎてしまう恐れがあります。
ヘッドスピードが速めの人は、ステルスを選ぶ、または、ローグSTをハードめのシャフトにすることを、視野に入れておくと良いと思います。
ステルスドライバーとローグST MAXドライバーの評価
飛距離
動画での検証結果では、以下の通りとなっています。
- HS40m/s前後:ややローグSTが飛ぶ
- HS45m/s前後:ややステルスが飛ぶ
- HS50m/s前後:ややステルスが飛ぶ
ヘッドスピード45m/sについては、球がつかまり過ぎていて、飛距離を大きくロスした弾道となっていました。データを見ると、ローグSTの方が、打ち出しが抑えられ、低スピンが安定していますので、シャフトを合わせれば、ローグSTの方が平均的が高い結果になるのではないかと思います。
打感・打音
ローグST MAXドライバーの方が、やや高い気持ち良い打音に聞こえます。
実際、ヘッドスピード40m/sの方での試打者の方は、ローグSTの方が打感・打音は良いと評価されています。
ステルスのカーボンフェースの方も、チタンフェースと変わらないように聞こえますが、ややカーボン感が出ているのかなと思います。
つかまり
球のつかまりに関しては、動画での弾道を見ても明らかですし、試打者のコメントからもローグST MAXドライバーの方がつかまると感想を述べられています。
そもそも、ローグST MAXは、つかまりを持たせてありますし、反対にテーラーメイドのドライバーは基本的にフェードバイアスと言われています。
つかまりが欲しい方は、ローグSTの方がオススメです。
安定感か一発の飛びか?
テーラーメイドもキャロウェイも安定と荒々しさは、交互に繰り返しているように思います。
テーラーメイドで言えば、SIMは荒々しく、SIM2は安定感があり、キャロウェイで言えば、EPICやEPIC FLASHは荒々しく、MAVRIKや初代ローグは安定感があります。
2022年は双方のメーカーで逆の傾向になっていて、テーラーメイドのステルスは荒々しい一発の飛びの魅力、キャロウェイのローグSTは安定感に優れています。
どちらを求めるかは、ゴルファー個々人の好み分かれてくるかと思います。
まとめ
ステルスドライバーとローグST MAXドライバーについて、ヘッドスピードを変えて飛距離性能を検証した動画を取り上げました。
弾道計測結果については、色々な視点・捉え方がありますので、この結果の解釈は様々だとは思います。
筆者としては、ローグSTの低打ち出し、低スピンの安定感、そして、球のつかまりの良さが注目点だと感じました。
特に、スライス気味になりやすい方、球をつかまえたい方にとっては、ローグSTの方が適しているように思います。