タイトリストのTSRシリーズから発売のTSR4ドライバー。
ただでさえアスリート向けのTSRシリーズの中で、最もハードなTSR4ドライバーを、女子プロゴルファーの西川みさとプロが試打されています。
ヘッドスピードが40m/s未満での試打ということで、アマチュアで該当する方も多く、興味深い内容でしたので取り上げます。
TSR4ドライバーを、ヘッドスピード40m/sの女子プロゴルファーが試打した動画
こちらがタイトリストのTSR4ドライバーを西川みさとプロが試打して、感想を述べられている動画です。
試打しているクラブは、ロフト角10°で、シャフトはツアーAD IZ-6 Sです。
TSR2ですらアスリート向けですが、シリーズ中で最も上位で限定モデルのTSR4を、ヘッドスピード36m/sぐらいで試打されています。
前作のTSi4と打ち比べもされていて、アマチュアでヘッドスピードが遅めの方に参考になる内容です。
動画の内容を踏まえつつ、特に注目したいポイント2点を以下にまとめました。お時間のある方は、動画をゆっくりご覧頂いて、打音や弾道などをじっくり確認してもらえればと思います。

ポイント①:前作のTSi4よりは、やさしくなっている
TSR4ドライバーの試打では、「重たい。扱えない。」とコメントされながらも、200ヤード超えを連発されているあたりは、さすがプロです。
次にTSi4ドライバーの試打では「しんどい。限界です。」とさらにきつそうなコメントを漏らされていて、飛距離も200ヤードを連続で切っていました。
TSi4の方が難しかった。TSR4の方がやさしくなっている。
前作との比較では、TSR4の方がやさしいとのことで、打ち出し角にその傾向が表れています。
同じロフト角10°のヘッドで試打されていますが、TSR4では打ち出し角が14°以上をキープされているのに対して、TSi4は14°に届かず、最も低い試打では11.2°という弾道が出ました。
スピン量も相対的にTSi4の試打の方が少なく、ボールに十分な揚力を与えられていません。
「重たく、硬く、球が上がりづらい」というのが、難しいと感じられる要因のようです。
ツアーAD IZ-6 Sを挿すとTSR4ドライバーは恐らく317gぐらいになりますので、ヘッドスピード36m/sで振るにはかなりのオーバーウェイトです。
実際のラウンドを考えてみても、1日に14回ドライバーを振ると考えると、重・硬シャフトで回るのはかなりしんどいと思います。

ヘッドスピードが遅めでTSR4ドライバーを使う場合、先中・軽めのシャフトを検討したい!
ヘッドスピード40m/s未満でTSR4ドライバーを選択される人は、非常に少ないように思いますが、標準シャフトですと320g弱ぐらいになりますので、軽め・先調子系のシャフトを組み合わせるなどすると、扱えるかもしれません。
例えば、ツアーAD CQ4ですと、40g台の先中調子で、クラブ重量も300gぐらいになります。

ポイント②:TSR2・TSR3・TSR4の差は、実はあまり無い!?
TSR2、TSR3、TSR4については、色々な評価コメント、試打動画などが出ています。
TSR2とTSR3でさえ、違いを十分感じられる方が多いと思いますし、TSR4に至っては「究極のロースピンドライバー」と銘打たれているだけあって、かなりハードなモデルです。
ですが、この3機種を試打した西川みさとプロの感想は意外なものでした。
(3機種の対象ゴルファーの違いは)多少ぐらい。そんなに違いは無いと思う。
多少は構えた時の顔の見え方、形が違うので、それぐらいかな。
TSR2、TSR3、TSR4の違いは、ヘッド形状ぐらいだとのことです。
これは、ヘッドスピードが36m/sぐらいで試打したリアルな感想だと思います。
ヘッドスピード45m/sぐらいで試打すると、スピン量の違い、つかまりなど、味付けの違いが如実に表れますが、西川みさとプロが「ヘッドスピードが上がらないと球が上がらない」と述べている通り、それが使いこなす上での条件と言えそうです。
オールドゴルファーは、このTSR4ドライバーのヘッド形状に惚れ惚れする方もいると思います。
どうしても使いたい方は、ポイント①でも触れた通り、軽めのシャフトを組み合わせたり、ウェイトをオプションで軽い物に変更するなどで、扱いやすいクラブにチューニングしてみるのも面白そうです。
