PINGのG430の注目モデル、G430 LSTドライバー。
前作より更に小ぶりになりつつも、安定感は更に増しています。
実際に購入したマーク金井氏が、自身のyoutubeチャンネルにて注目ポイントを解説されています。
購入する前に把握しておきたいポイントを4つまとめましたので、動画と共に取り上げます。
G430 LSTドライバーをマーク金井氏が解説している動画
こちらがG430 LSTドライバーについて、ヘッドを実際に手にしながら解説されている動画です。
G410、G425のLSTは購入されていませんが、G430のLSTは購入されたということで、なかなか説得力のある解説となっています。
ポイント①:ヘッドは浅重心で重たいが、G410を持っていれば・・・
G430 LSTドライバーは、ヘッドが小ぶりでハードヒッター、操作性を求めるゴルファーに好まれる形状になっています。
浅重心のドライバーは、対象ゴルファーを意識してか、ヘッドが重たい傾向にありまして、G430 LSTドライバーもG430 MAXドライバーより2g重くなっています。実際、後方ウェイトはG425より重量が大幅にアップしています。
動画の中で、マーク金井氏は後方ウェイトの重さ、そして、ヘッド全体の重さについて触れていて、アマチュアが使う場合、ツアープロと同じままではなく、軽くすることを提案されています。
蝉川選手とかキーガン・ブラッドリーが200g、203gのヘッドを使っているのに、アマチュアが振れるのかと聞かれらたら、振れないことはないけど軽くしても良いのかなと思う。少し、5gぐらい。
ここからが非常に興味深いのですが、テーラーメイドのトルクレンチを手にして、G430 LSTの後方ウェイトを取り外し、次に、G410 PLUSのヘッドを手にして、ウェイトを取り外し、最後の、G410 PLUSのウェイトをG430 LSTに装着しました。
G410 PLUSのウェイトは16gで、G430 LSTの22gよりも6g軽いため、交換することでヘッド重量が6g軽くなります。
PINGのドライバーは、慣性モーメントに拘っているためか、後ろが重たいという意見が少なくありません。
もしG410シリーズをお持ちであれば、マーク金井氏の方法により、ヘッド重量を軽くすることで、振りやすさを高める調整ができそうです。
なお、メーカー非推奨の使い方になると思いますし、マーク金井氏も自己責任でと説明されていまして、試される場合は、安全に努めながら自己責任ということになります。
ちなみに、G410用の後方ウェイトは、非純正となりますが楽天やアマゾンにて出品されています。
ポイント②:G410・G425のLSTは買わず、G430 LSTを買った理由
マーク金井氏は、G410、G425シリーズではLSTを購入していません。
そして、今回のG430シリーズでは、LSTを購入されています。
それには、G410、G425ではLSTが気に入らなかった点があります。
G425 LSTドライバーの気になった点
これまでのGシリーズのドライバー全体に当てはまりそうな話ですが、マーク金井氏は、G425 LSTドライバーの打音が気になったとのことです。
テーラーメイドやキャロウェイがカーボン素材を積極採用しているのに対して、PINGではフルチタンを続けていましたので、やはり打音には大きな違いが出やすくなります。
▼こちらはG425 SFTの打音
それが、G430 LSTでは、クラウンの後方にカーボン素材が採用されました。
MAX、SFTはフルチタンですが、LSTにだけ採用したのは、余剰重量もあると思いますが、対象ゴルファーを意識した打音への配慮もあったのではないかと思います。
いずれにしても、打音はかなり改善されていて、多くの試打者が問題無しと評価されています。
これまで、打音でPINGのGシリーズを敬遠されていた方も多くいらっしゃると思いますが、今回は特にLSTが良い方向に進化していますので、是非、試打してご自分の体を通って伝わる打音を確認してみてください。
G410 LSTドライバーの気になった点
G410 LSTについては、右にすっぽ抜けやすかったことを指摘されています。小ぶりで操作性のある低スピンタイプとなると、ステルスドライバーやSIMドライバーでも言えますが、やはりつかまりを抑えてある分、右へのミスが出やすくなります。
マーク金井氏は「すっぽ抜ける」と表現されていますが、他の方では「滑る」と言われる方もいます。
それが、G430では左につかまり過ぎないのは勿論のこと、右へのすっぽ抜けも出にくいと評価されています。
ポイント③:LSTは、より小ぶりになっている
Gシリーズのドライバーは、慣性モーメントを高めてブレにくいヘッドに進化を続けています。
一方で、LSTについては、ここ何世代かヘッド体積の縮小が続いています。
- G410 LST:450cc
- G425 LST:445cc
- G430 LST:440cc
MAXやSFTと比べると20ccも小ぶりになっていますので、比べるとヘッドの小ささが感じられます。
小ぶりといっても、PINGならではの後方が長い感じはありますので、極端に難しさを感じられるものではありませんが、大型ヘッドが好きという方にはオススメしません。
G430 LSTは最近のドライバーではかなり小ぶりな部類に入りますので、小ぶりであることが、ヘッドの返しやすさ、振り抜きやすさなど、ポジティブな印象を持てる方向けのドライバーとなります。
ポイント④:LSTは、キャリーよりもランで飛距離を稼ぎたい方向け
G430 LSTドライバーの弾道の特徴は、低い、強い、低スピン、つかまらない、といった点が挙げられます。
そのため、まず、対極にあるのハイドローを打ちたいという方には、殆どのケースで向かないと考えて良いでしょう。
また、弾道は低スピンで低く強い球になりますので、キャリーを抑えてランで飛距離を稼ぐ形になります。
ご自分の弾道の好みだけでなく、良く行かれるゴルフ場との相性も考慮した上で、風に負けない低弾道でランを稼ぐか、高弾道でキャリーを伸ばすか、どちらが良いか検討してみると良いでしょう。
なお、キャリーで飛ばしたい人は、G430 MAXかG430 SFTがオススメです。マーク金井氏曰く、LSTと比べると、キャリーで5~8ヤードの差が出るそうです。
まとめ
G430 LSTドライバーについて、マーク金井氏の解説を参考にしつつ、購入される前に抑えておきたいポイントをまとめました。
打音については、LSTだけでなくG430のドライバー全般で改善していると言われていますので、是非、試打してみて確認されることをオススメします。