
TSシリーズの3代目は「TSR」
タイトリストのTSシリーズの3代目となる「TSR」シリーズが、PGAツアーに登場しました。
お披露目の場は、ツアー・シーディングと呼ばれる製品開発プロセスの一つで、ツアープロにより実際に製品を使って検証が行われます。
このフィードバックを受けて、製品が最終化されるという運びです。
TSRのドライバーは3機種を確認
ツアー・シーディングで確認されているドライバーは、冒頭の映像からも分かる通り3機種です。
タイトリストのウッドをご存知の方は、数字がモデルの特徴を表していることもご存知と思います。
映像に登場しているのは、TSR2、TSR3、TSR4の3機種です。
販売される全てのモデルが必ずしも登場するわけではありませんので、勿論、TSR1も発売段階ではラインナップされる可能性は十分あると思います。
TSR2、TSR3、TSR4の3機種のドライバーは、適合リストにも掲載されていますので、そちらの情報も合わせながら、詳しく取り上げます。

TSRドライバーの打音
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タイトリストの公式インスタグラムでは、実際に試打している様子が動画で公開されています。
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ジャスティン・トーマス、ジョーダン・スピースは、TSi3ドライバーの後継となるTSR3ドライバーをテストするようです。
TSR2ドライバーの特徴
出典:https://www.randa.org/
こちらはTSR2ドライバーです。高慣性モーメントで高いオートマチック性の特徴を持つ「2」のモデルで、TSi2ドライバーの後継となります。
今回のモデルでもヘッドのセンター後方にウェイトが装着されていますので、「2」の特徴そのままのようです。
ウェイトはソール面というより、ヘッドの真後ろにありまして、キャロウェイのローグSTのスピードカートリッジを思わせる形状です。
低さよりも深さを重視したウェイト配置で、ウェイト形状もワイドになっていますので、左右方向の安定性を意識しているようにも見えます。
適合リストへの登録情報としては、ロフト角は8、9、10、11°の4種類です。USモデルでは4種類発売されると思いますが、日本モデルは8°が無い可能性があります。
TSR3ドライバーの特徴
出典:https://www.randa.org/
こちらはTSR3ドライバーです。操作性とカスタマイズ性が特徴の「3」のモデルで、TSi3ドライバーの後継となります。
TSi3ドライバーで最大の特徴とも言うべきウェイト調整機能は、同様の物が搭載されています。
ウェイトポジションもH2、H1、N、T1、T2の5つで、この点も同じです。
適合リストへの登録情報によると、ロフト角は8、9、10、11°の4種類です。こちらもUSモデルでは4種類発売されると思いますが、日本モデルはTSR2とは逆に11°が無い可能性があります。

TSR4ドライバーの特徴
出典:https://www.randa.org/
こちらはTSR4ドライバーです。小ぶりで低スピン性能と操作性が特徴の「4」のモデルで、TSi4ドライバーの後継となります。
「4」のモデルは9系モデルでは発売されないことが少なくなかったのですが、TSシリーズになってからは、「1」も「4」も発売されていて、幅広いゴルファーをカバーしたシリーズとなっています。
TS4ドライバー、TSi4ドライバーでは、ソール前方のみにウェイトがあり、浅重心設計が顕著なモデルでしたが、TSR4ドライバーではソール後方にもウェイトが搭載されています。
キャロウェイのローグST ◆◆◆LSドライバーを思わせるようなウェイト配置となっていて、ツアープロ仕様の低スピンモデルとしては、珍しくない重量配分です。
前側ウェイトにより低スピン・強弾道の効果を生み出し、後ろ側ウェイトにより寛容性を生み出しています。
適合リストへの登録情報によると、ロフト角は8、9、10°の3種類です。発売に関しては、TSi4ドライバーがタイトリスト セレクト ストア限定でしたので、モデルの位置づけからして今回も同様になるのではないかと思います。

まとめ
TSRシリーズのドライバー3種について、取り上げました。
現時点では、タイトリストからツアー・シーディングのクラブとして公表されているもの、そして、適合リストで確認できているものは、TSR2・TSR3・TSR4の3機種です。
ツアー・シーディングの経過はタイトリスト自体が積極的に情報開示していますので、また新たな情報が出て来ましたら、こちらで紹介したいと思います。
