ゴルフクラブには、ウッドとアイアンの間に、ユーティリティというクラブがあります。この種のゴルフクラブは、その他に、ハイブリッド、レスキューなど、色々な呼び方をされているものがあります。
これらのゴルフクラブは、同じなのか違うのか?違うとしたら、どのような違いがあるのか?詳しく解説します。
ユーティリティは、色々な呼び方がある
フェアウェイウッドとアイアンの間に位置するゴルフクラブで、ユーティリティと呼ばれるものがあります。
しかし、呼び方は統一的ではなく、メーカーによっては異なる呼び方の場合があります。
- ユーティリティ
- ハイブリッド
- レスキュー
- クロスオーバー
- ドライビングアイアン
上記は、具体的な例を挙げてみたものです。
これらは全て、ユーティリティに属すると言って良いゴルフクラブです。
多くのメーカーでは、ユーティリティと言う呼び方を採用していますが、メーカーによっては、全く異なる呼び方をしていたり、ユーティリティとハイブリッドの両方を使い分けているメーカーもあります。
日本ではユーティリティ、海外ではハイブリッドと呼ぶ
日本と海外では呼び方に違いがありまして、日本ではユーティリティ、海外ではハイブリッドと呼ばれる傾向にあります。
そのため、同じメーカーの同じモデルでありながら、日本と海外で呼び方が異なることがあります。
こちらは、キャロウェイの2022年モデルであるローグSTシリーズのユーティリティです。
日本とUSで同じヘッドが発売されていますが、日本ではローグST MAX ユーティリティという名称で、USではローグ ST MAX ハイブリッドという名称になっています。
これはタイトリストやコブラゴルフでも同じです。
ユーティリティには2種類あり、呼び方を変えているメーカーもある
ユーティリティは、ウッドとアイアンの良いとこ取り(ハイブリッド)をしたクラブです。
そのため、ウッドに近いもの、アイアンに近いものの2種類あります。
ウッドに近いものをウッド型ユーティリティ、アイアンに近いものをアイアン型ユーティリティと呼びます。
なお、メーカーによって、ウッド型ユーティリティをハイブリッド、アイアン側ユーティリティをユーティリティと呼び、2つの名称を使い分けているケースも少なくありません。
それでは、メーカーによる違いを具体的に3つ見てみましょう。
ダンロップでは、ハイブリッドとユーティリティ
出典:https://sports.dunlop.co.jp/golf/products/searchresult.html?category_id=utility&brand_id=srixon
実際に、ダンロップのアスリート向けブランドであるスリクソンでは、明確にユーティリティとハイブリッドを使い分けています。
上記の通り、左のウッド型のものはハイブリッド、右のアイアン型のものはユーティリティという名称になっています。
なお、同じダンロップ系のゼクシオでは、ウッド型ユーティリティを2016年までユーティリティと呼んでいましたが、2017年以降はハイブリッドに名称変更しています。
2015年は、ゼクシオ9ユーティリティだったが、2016年は、ゼクシオ10ハイブリッドに呼び方が変わった!
PINGでは、ハイブリッドとクロスオーバー
こちらはPINGのユーティリティです。左がG425ハイブリッド、右がG425クロスオーバーです。
PINGでは、ウッド型ユーティリティをハイブリッド、アイアン型ユーティリティをクロスオーバーと呼んでいます。
クロスオーバーという呼び方は、他メーカーでは聞いたことがありませんので、恐らく、PING独自の呼び方です。
ミズノでは、ユーティリティとドライビングアイアン
こちらはミズノのユーティリティです。左がMizuno Proユーティリティで、右がMizuno Pro FLI-HIで、ジャンルとしてはドライビングアイアンと呼ばれています。
ドライビングアイアンという呼び方は、他メーカーでも聞かれます
テーラーメイドではレスキュー
出典:https://www.taylormadegolf.jp/taylormade-rescueClubs/
こちらはテーラーメイドの公式HPに掲載されているユーティリティです。
テーラーメイドではユーティリティでもハイブリッドでもなく、レスキューという独自の呼び方としています。
筆者の知る限りでは、レスキューと呼んでいるのはテーラーメイドだけです。
テーラーメイドでは「ユーティリティー」という名前が一般に定着する以前から、そーいうクラブを作っていました。 その頃、テーラーメイドではその手のクラブを「レスキュー(お助け)クラブ」と呼んでおり、クラブ名も「レスキュー」と言う名前でした。
引用:https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1462346454
ユーティリティが一般化する前から製造していたため、その頃の名称を使い続けているとのことです。
「前からやってたぞ」というテーラーメイドのプライドかもしれませんね。
メーカー別の呼び方まとめ
- ユーティリティで統一
キャロウェイ、タイトリスト、コブラ、プロギア、ヨネックス - ハイブリッドで統一
ブリヂストン - レスキューで統一
テーラーメイド - ウッド型をハイブリッド、アイアン型をユーティリティ
スリクソン、ゼクシオ - ウッド型をハイブリッド、アイアン型をクロスオーバー
PING - ウッド型をユーティリティ、アイアン型をドライビングアイアン
ミズノ
ユーティリティの色々な呼び方、使い分けについて取り上げました。
ユーティリティ、ハイブリッド、レスキュー、クロスオーバーなど、全て日本ではユーティリティに属すると考えて良いでしょう。
ただし、ジャンルとしてユーティリティと呼ぶケースと、ウッド型・アイアン型でどちらか一方のみをユーティリティと呼んでいるメーカーもありますので、この点は少しだけ注意が必要です。