飛び系ブレードとしてヒットしたi500アイアンの後継機種、i525アイアン。
3年の時を経て発売となった待望のモデル。
i525アイアンについて、i500アイアンとの違いも交えながら、じっくり試打している動画が興味深かったので、取り上げてみます。
i525アイアンの試打・評価の動画
i525アイアンを試打されているのは、試打ラボしだるTVさんです。
今や試打系ユーチューバーとして国内No.1の人気と言ってよいですね。マーク金井さんも、サングラス掛けててふざけた空気感も一瞬ありますが、実はなかなかクラブ知識と造詣に長けていていいですね。
試打ラボしだるTVさんによる試打では、ロング・ミドル・ショートアイアンを試打されています。
対象ゴルファーが、セミアスリート、飛距離が落ちてきた上級者、アクティブシニアといったあたりになると思いますので、ロングアイアンまで試打されているのは、とても参考になります。
詳しい内容はじっくり動画を見て頂ければ、細かいニュアンスや行間的なところまで千差万別で感じ取って頂けると思いますが、筆者が勘所と思った点を以下にまとめました。
i525アイアンはスコアラインがネック寄りになっている
左がi525アイアン、右がi500アイアンです。
フェース長は変わらないのですが、スコアラインの位置がi525アイアンはヒール側に寄っています。
これによって、i525アイアンの方は扱いやすさ、取り回しの良さが感じられ、反対にi500アイアンの方はフェース長が長く感じられるそうです。
シャープな形状をしていますが、ロフト角は7番で29°と、中級者が使うにはかなりロフトが立っていて、飛距離が出るアイアンです。
ネックのすっきり感や、スコアラインの位置の工夫で、飛距離一辺倒ではない仕上がりに寄せているのかもしれません。
スピンは入りにくいが、高さで止められる
試打ラボしだるTVのメンバーさんが、皆さん「飛ぶ」と評してまして、実際に弾道をみていても、球は上がるし、飛んでいます。
飛びの要素が強いと、アイアンとして使えるのかが気になるところですが、高さが出るので止められるだろうとのことです。ただ、スピンはそれほど入らないそうです。
実際に弾道計測結果を見てみると、7番アイアンの飛距離は180ヤードを超えていて、それでもランディングアングルは、44.4、48.2、48.1、45.1、47.7と高さが十分出ていますので、上から落として止められそうです。
ネックのグース度合いが番手によって大きく違う
出典:https://clubping.jp/product/product2022_i525.html
i525アイアンは、ロング・ミドル・ショートでオフセットを変えています。
ロングアイアン (3番~5番) |
オフセットが多い。 楽につかまる。 |
ミドルアイアン (6番~9番) |
少しだけオフセットがある。 コントロールしやすい。 |
ショートアイアン (PW、UW) |
オフセットが少ない。 ストレートに狙える。 |
ロングアイアンはグースがはっきりありますが、ショートアイアンはきれいなストレートネックになっています。
下の番手に行くに従って、ネックがとてもスッキリしているので、他のモデルのウェッジとのつながりも良く感じがれる効果があるそうです。
打感は少し軟らかくなっている
i500アイアンと比べると、打音は少し静かになっていて、打感も少し軟らかくなっているとのことです。
i210と比べると弾き感があって、いわゆる打感の良いアイアンと比べると、そこまでは至ってないそうです。
7番のロフト角が29°で、”飛び系ブレード”というキャッチコピーですから、相応の打感といったところだと思います。
打感を重視のゴルファーというより、パワーが落ちてきた上級者で飛距離を取りもどしたい方、上を目指しているアベレージゴルファーで操作性をクラブに取り入れたい方、打感・操作性よりも飛距離を重視する中級者の方などに適したアイアンだと思います。
弾道を操りたい、スピンがしっかり入って止まる球を打ちたい、ミスショットは感触で確認したいという方は、i210より上のアイアンになるかと思います。