タイトリストのTSRシリーズのドライバーは、TSR2・TSR3・TSR4の3機種が初期リリース時点で発売となっています。
TSRがTSiからどのように変わったのか、3機種の位置づけはどう変わったのか、この辺りが購入を検討されている方に気になるところだと思います。
試打ラボしだるTVさんにて、全3機種をヘッドスピード43m/s前後で比較・試打されていて、その結果が興味深かったので取り上げてみました。
TSR2・TSR3・TSR4のドライバー3機種を、ヘッドスピード43m/s前後で比較・試打している動画
こちらがTSR2・TSR3・TSR4のドライバー3機種を、ヘッドスピード43m/s前後で打ち比べされている動画です。
前半はTSR4単体の試打動画で始まりますが、後半では3機種の打ち比べとなっています。
特に注目したいポイント5点について、以下に詳しくまとめました。お時間のある方は、動画をゆっくりご覧頂いて、TSRのどの機種が自分にあっているか見極めるための参考になればと思います。
ポイント① TSR2がTSR3に近づいている
動画の中でもちらっと述べられていますが、タイトリストの方曰く、今回のTSRシリーズで大きく進化したのは、TSR2とTSR4です。
TSR3も決して進化しているポイントはありますが、特にTSR2は進化した向きがTSR3に近づく方向になっています。
こちらはTSR2とTSi2のヘッドの映像を並べたものです。別々の映像のため縮尺は一致していませんので、形状の違いのみをご覧ください。
右のTSi2はヒール寄りにかなり体積を持たせた形状で、アスリートゴルファーにとっては違和感を覚えそうな形状です。
しかし、左のTSR2ではヒール側がすっきりとしていて、洋ナシ型で少しだけ奥深さがあるタイトリストらしい形状です。
このヘッド形状からも、今回のTSR2が「3」のモデルに近づいていることが感じ取れます。
前作のTSiではTSi3の方かがとても高かったため、寛容性を備えた「2」のモデルが「3」に近づいたということで、今回のTSR2ドライバーの評価の高さにつながっています。

ポイント② TSR3は強い球・低い球になりやすい
TSR3については、より「3」の特徴を強める方向にTSi3から進化していると感想を述べられています。
- スピン量が抑えられてい。
- ボールが上滑りする感じは皆無。
- 前にドローんと行こうとする力が強い。
低スピンを求める方も多いと思いますが、弾道の高さの出にくさにもつながります。
購入を検討される方は、ロフト選びを慎重にとアドバイスされています。
ポイント③ TSR3は打感がやや硬くなっている
TSR3について、もう一つ触れておきたい点として、打感があります。
と言うのも、TSi3で極めて評価が高かったポイントの一つが、打感の良さです。
TSiシリーズは全般的に打感の良さも評価が高いですが、中でもTSi3は吸い付くような極上のもちっとした打感が特徴の一つになっています。
今回のTSR3の打感は、試打者自身でも購入しているTSi3と比べると、やや弾き感があるとのことです。
フェース素材も変わっていますので、試打して実際に感覚を確かめられることをおすすめしたいです。
ポイント④ TSR4はスピンを落としたい方い良い
TSR4は、モデルの特徴通り、低スピン性能が高いとのことです。
ヘッドサイズも430ccとかなり小ぶりなので、合わせて操作性を求める方に適しています。
一つ気になる点としては、打音がぱかーんと抜けた感じが合るという点です。
上級者になればなるほど打感・打音を重視される方が多いと思いますので、こちらもTSR3と同様に試打して実際に感じてみられることをおすすめします。

ポイント⑤ ヘッドスピード43m/sでも性能は発揮される
タイトリストのドライバーというと、ツアープロ向けで難しいというイメージを持たれている方が少なくないと思います。
ただ、TSシリーズになってからは、一般市場のゴルファーも意識したクラブ開発をされていて、軽量の「1」のモデルの存在に象徴されるように、モデルやシャフトを選べば、アマチュアゴルファーにも扱いやすいクラブになっています。
動画の中ではヘッドスピード43m/s前後で全機種を試打されていて、特に最もハードなTSR4ドライバーでもかなり良い数字が出ています。
▼TSR4ドライバーのHS43m/s前後での試打結果
HS | BS | ミート率 | スピン量 | キャリー | トータル |
---|---|---|---|---|---|
43.0 | 62.7 | 1.46 | 2199 | 222.6 | 252.6 |
43.5 | 63.8 | 1.47 | 2676 | 231.0 | 254.9 |
ヘッドスピード43m/sぐらいでも、250ヤードの飛距離が出ていて、スピン量もこのスピードに程よいかやや少ないぐらいに収まっています。
TSR4は、PGAツアーでもそれほど多く使われているわけではありませんが、ヘッドスピードがそれほど速くないゴルファーであっても、十分、扱いきれるドライバーです。
まとめ
TSRシリーズのドライバー3機種について、ヘッドスピード43m/s前後で打ち比べした動画を取り上げました。
3機種で特徴が異なるものの、総じて評価が高いシリーズと言えます。
PGAツアーでは相変わらず「3」のモデルであるTSR3ドライバーが人気ですが、フェース設計の違いからも、一般市場では、寛容性の高さを保ちつつ「3」に近づいたTSR2ドライバーに人気が集中しそうです。

