テーラーメイドのQi10 MAX ライト ドライバーを、西川みさとプロがゆっくりめのヘッドスピードで試打して、特徴や適合ゴルファーについてyoutubeで解説されています。
通常モデルのQi10 MAXドライバーとの打ち比べ比較もされていますので、西川みさとプロの試打解説を踏まえつつ、Qi10 MAX ライト ドライバーについて知っておきたい3つのポイントをまとめました。
Qi10 MAX ライト ドライバーを、女子プロゴルファーが試打解説している動画
こちらがテーラーメイドのQi10 MAX ライト ドライバーを西川みさとプロが試打して、感想を述べられている動画です。
ノーマルタイプのQi10 MAXドライバーと打ち比べされていますので、重量差のある両タイプの違いについても解説されています。
特に注目したいポイントについて、以下に詳しくまとめました。お時間のある方は、動画をゆっくりご覧頂いて、打音や弾道などをじっくり確認してもらえればと思います。
ポイント① クラブ全体が軽いが、ヘッドの重さは生かしている
Qi10 MAX ライト ドライバーは、簡単に言えば、Qi10 MAXドライバーの軽量タイプです。
クラブ全体の重量が約30g軽くなっていますので、ゼクシオ、TSR1、キャロウェイのMAX FASTタイプなどと同等・競合のドライバーです。
同じ軽量ドライバーでも特徴を大きく分けるのは、どこを軽量化するかです。
▼Qi10 MAX・Qi10 MAX ライトのパーツ別重量
モデル | Qi10 MAX | Qi10 MAX ライト | 重量差 |
---|---|---|---|
クラブ全体 | 310g | 281g | 29g |
ヘッド* | 204.5g | 200.5g | 4g |
(後方ウェイト) | (30g) | (20g) | (10g) |
シャフト | 58g | 47g | 11g |
グリップ | 47.5g | 33.5g | 14g |
*算出方法:ヘッド=クラブ全体-(シャフト+グリップ)
Qi10 MAX ライトドライバーは、ヘッドウェイトが10gもの大幅な軽量化がなされています。それと同時にシャフトは11g、グリップに至っては14gと、こちらも大幅な軽量化です。
これでは軽量化のトータル重量の29gを6gも超えてしまっていて数字が合いません。
そこで、ヘッド側の重量を算出(クラブ全体からシャフトとグリップの重量を引く)してみると、軽量化は僅かに4gとなっています。
- ヘッド側:4gの軽量化
- シャフト:11gの軽量化
- グリップ:14gの軽量化
ヘッド側の重量は大きく落としていませんので、インパクトエネルギーの低下が抑えられ、ヘッドのしっかり感、当たり負けしない強い飛びが損なわれないようになっています。
MAXを軽くしてやさしくなった。
軽いからと言って、ふにゃふにゃで頼りない感じではない。
西川みさとプロもノーマルなMAXと打ち比べした結果、軽いからと言ってレディースのような柔さではないと述べられています。
MAX本来の特徴を維持しながら軽量化されている!
ポイント② 知っておきたい!ステルスグローレとの違い
テーラーメイドには、もう一つ軽量タイプのドライバーとして、ステルスグローレドライバーがあります。
先程と同じ手法で、Qi10 MAXライトとステルスグローレを比較してみると、軽量化の仕方に違いがあることが分かります。
▼Qi10 MAX ライトとステルスグローレのパーツ別重量
モデル | Qi10 MAX ライト | ステルスグローレ | 重量差 |
---|---|---|---|
クラブ全体 | 281g | 278g | 3g |
ヘッド* | 200.5g | 196.5g | 4g |
シャフト | 47g | 48g | -1g |
グリップ | 33.5g | 33.5g | 0g |
*算出方法:ヘッド=クラブ全体-(シャフト+グリップ)
ヘッド側の重量を算出してみると、ヘッドの重量が大きく違うことが分かります。
簡単に言えば、Qi10 MAX ライトはヘッド重量をあまり落とさないようにしてあり、ステルスグローレは全体的に落としている、ということになります。
ヘッド側が軽いか重いかは、クラブ特性に大きな影響を与え、スイングや弾道に以下のような違いが生まれやすくなります。
- Qi10 MAXライトの方が、インパクトエネルギーが大きくなる
- ステルスグローレの方が、先端が軽く、楽に振れる
さらに、ステルスグローレはそもそもがドローバイアス・高弾道でやや長尺仕様になっていますので、同じ軽量モデルといっても、これらを総合的に踏まえつつ、どちらが自分に合っているかを選ぶと良いでしょう。
- Qi10 MAX ライトの特徴
寛容性・直進性、調整性(可変スリーブ)、当たり負けしにくい - ステルスグローレの特徴
ハイドロー、長尺、より楽に振れる
ポイント③ スペックは何故か限定的
軽量ドライバーは、ある程度、対象ゴルファーが限定されるため、スペックも絞り込まれていることが少なくありません。
よくあるのは、ロフト角が10.5°だけで、高弾道を求める方に絞り込んでいるケースです。
Qi10 MAX ライト ドライバーもロフト角は10.5°のみとなっていますが、シャフトスペックについても選択肢が少なくなっています。
モデル | Qi10 MAX ライト | Qi10 MAX | ステルスグローレ |
---|---|---|---|
9° | - | S/SR/R | - |
9.5° | - | - | S/SR/R |
10.5° | S/R | S/SR/R | S/SR/R |
11.5° | - | - | S/SR/R |
12° | - | S/SR/R | - |
標準重量のQi10 MAXドライバー、同様に軽量モデルのステルスグローレは、ロフト角が3種類あり、フレックスも3種類あり、合計で9種類のスペックの選択肢があります。
一方、Qi10 MAX ライト ドライバーは、10.5°のSとRのみの2種類となっていますので、使用者は限定されています。
ただ、ステルスグローレと比べれば、Qi10 MAX ライト ドライバーには可変スリーブが搭載されていますので、ロフト角・ライ角・フェース角を切り替えることで、様々なスペック相当に調整することが可能です。