テーラーメイドのバーナー BRNR miniドライバーについて、新たな特徴、前回のミニドライバーとの比較など、購入する前に把握しておきたい点について、4つのポイントをまとめました。
BRNR miniドライバー
テーラーメイドでは、ミニドライバーを定期的に発売しています。
2019年にOriginal Oneミニドライバー、2021年に300miniドライバー、そして、2023年はBRNR miniドライバーです。
ミニドライバーは、大型ヘッドが苦手な方、ドライバーを長・短で2本にしたい方など、ツアープロも含めて一定のニーズがあります。
ポイント①:前後のウェイトを入れ替えると、低弾道・強弾道になる
BRNR miniドライバーは、ソールの前方と後方にウェイトが搭載されています。
そして、ウェイトの重量は差が付けられていて、前方が1.5g、後方が13gとなっています。
つるしの状態では、後方が重くなっていますが、これを入れ替えて前方を13gにすることで、浅重心になり低スピンの強弾道にすることができます。
特にドライバーを2本体制にされる方は、ミニドライバーを低弾道用としている方もおられると思います。
そういった方は、ウェイトを入れ替えて浅重心にすることで、よりライナー性の強い弾道にすることができます。
公式サイトでは記されていませんが、重心位置の移動を考えれば、重心距離が短くなって、操作性が上がることも想像できます。
ポイント②:現時点ではUSモデルのみ
Time to stripe it like it’s 1999. 💥
The new BRNR Mini Driver pays homage to the retro logo, bubble shaft, and headcover from the late 90s Burner Driver, but delivers all the modern benefits to help you off the tee or from the fairway.
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— TaylorMade Golf (@TaylorMadeGolf) April 17, 2023
BRNR miniドライバーに関する情報は、USテーラーメイドから発信されていまして、日本テーラーメイドでは当記事執筆時点では掲載がありません。
そのため、購入する場合はUSモデルということになります。
USモデルを購入する場合の注意点として、シャフトの種類が日本と異なり、基本的に思い・硬いといった点が挙げられます。
標準シャフトは、UST Mamiya ProForce 65 – Retro Burner Editionです。
硬さ | 重量 | トルク | チップ径 | 打出し | スピン |
---|---|---|---|---|---|
S | 65g | 4.4° | .335 | 中 | 中 |
R | 65g | 4.5° | .335 | 中 | 中 |
これは筆者の予想ですが、恐らくBRNR miniドライバーの日本モデルも発売されるのではないかと思いますので、USモデルのシャフトに不安がある方は、期待して1~2ヶ月待ってみるのも選択肢の一つではないかと思います。
ポイント③:カーボンフェースは未搭載
テクノロジー面では、スピードポケット、ツイストフェースが採用されています。
最近のテーラーメイドと言えば、カーボンフェースが最も注目されるテクノロジーですが、BRNR miniでは採用されていません。
フェース右上には見覚えのある「ZA」の文字が見えますので、公式サイトでは言及がありませんが、ZATECHチタンが使われているとみて間違いないでしょう。
強靭に柔軟性に優れた素材で、SIMフェアウェイ、SIM2フェアウェイなど、これまでも強弾道モデルで採用されています。
カーボンフェースがフェアウェイウッドにまで採用されるのには、もう少し時間がかかるようです。
ポイント④:300miniよりも1°アップライト
モデル | 300mini | BRNR mini |
---|---|---|
ロフト角 | 11.5/13.5° | 11.5/13.5° |
ライ角 | 56.0° | 57.0° |
ヘッド体積 | 307cc | 304cc |
長さ | 43.75″ | 43.75″ |
2021年の300miniドライバーと比べると、ロフト角の種類、長さは同じですが、ライ角のみスペックが変わっています。
300miniドライバーのライ角は56.0°でしたが、BRNR miniドライバーでは57.0°となっていて、1°アップライトになっています。
同じように構えると、トゥアップしてフェースが左を向きますので、球のつかまりは良くなります。
なお、BRNR miniドライバーにも、300miniドライバーと同様に可変スリーブが搭載されていますので、ロフト角・ライ角を切り換えることができます。
ただ、ロフト角は±2°ですが、ライ角はアップライト方向のみへの調整となりますので、この点は注意が必要です。
まとめ
BRNR miniドライバーについて、購入前に把握しておきたい4つのポイントを取り上げました。
ミニドライバーは、なかなかメジャーなメーカーでは取り扱われていませんが、テーラーメイドは往年のモデルの復刻の形を取りながら、ミニドライバーを定期的に発売しています。
ドライバーの大型化の時代の中、ヘッドの大き過ぎ・長過ぎを指摘するゴルファーも一定数いて、小ぶりなヘッド、短尺ドライバーにも注目が集まっています。
ミニドライバーは、トッププロでも取り入れていますので、大型ヘッドが苦手、長いクラブが苦手という方、または、ドライバーで弾道を打ち分けたいという方は、一度、ミニドライバーを試してみては如何でしょうか?