ヤマハのインプレス DRIVESTARドライバーについて、新たな特徴、前作との比較など、購入する前に把握しておきたい点について、3つのポイントをまとめました。
インプレスは、UD+2からDRIVESTARに変わった
ヤマハのゴルフクラブは、大きく2つのラインに分かれています。アスリートゴルファー向けのRMX、そして、アベレージゴルファー向けのインプレスです。
インプレスの方は、過去3代、UD+2というシリーズが続きましたが、今回は新たにDRIVESTARとなっています。
名称の変更だけでなく、位置付けまでもが大きく変わっていますので、特にUD+2韓の移行を検討されている方は要注意です。
ポイント①:極端なドローバイアスではなくなった
これまでのUD+2の最大の特徴というと、大きな重心角によるドローバイアス設計です。
過去3代の重心角は、34°、33°、34.5°で、強烈なスライサー向け仕様となっています。
▼2021年のインプレス UD+2 ドライバー(3代目)
ヘッド形状を見ても、丸型を超えていて、ヒール側に思い切り体積が寄せられています。
ヘッドの返りの良さを高めた設計になっていて、スライサー向けであることが一目瞭然です。
▼2023年のインプレス DRIVESTAR ドライバー
一方、DRIVESTARの方は、ヒール側がシェイプされていて、きれいな洋ナシ形状になっています。
実際、インプレスDRIVESTARドライバーでは、重心角を公表(アピール)していませんし、つかまりの良さのアピールもありません。
それどころか「イイ顔」という言葉で、すっきりとしたクラウンの投影をアピールしています。
詰まるところ、UD+2の最大の特徴だった極端なドローバイアスは鳴りを潜めています。
スライサー向けのお助けクラブではなくなっていますので、これまでUD+2で右へのミスが救われていた方は、同じようなドローバイアス効果は期待できないことを把握しておく必要があります。
スライサー向けではなく、バイアスの無いアベレージゴルファー向けドライバーになっている
ポイント②:フレックスによりクラブ重量が大きく異なる
前作のUD+2で、ドローバイアスと並んでもう一つの大きな特徴がクラブ重量です。
ゼクシオレベルまでは行きませんが、一般的なアベレージゴルファー向けのドライバーとしては、やや軽い部類に属していました。
それが、今回のDRIVESTARでは、フレックスにより重量に大きな違いがあります。
▼インプレス DRIVESTAR ドライバーの重量
フレックス | クラブ重量 | グリップ重量 |
---|---|---|
S | 296g | 40g |
SR | 284g | 35g |
R | 279g | 35g |
前作では、フレックス間のクラブ重量差は4~5gでしたが、DRIVESTARではSとSRの差が12gあります。
この要因の一つに、Sスペックでは5g重いグリップを採用している点が挙げられまして、その結果、クラブ重量が296gと重めになります。
SR・Rスペックでは軽量ドライバーの部類に入りますが、Sスペックでは一般的なドライバーより少しだけ軽いぐらいになります。
重量感がかなり異なってきますので、SRかSで迷われる方は、シャフトの硬さの違い以外にクラブ重量が大きく変わりますので、できれば店頭で実際に重量感を確認されることをオススメします。
S、SR・Rで、対象ゴルファーが大きく違う!
ポイント③:クラブ長さは前作より短くなっている
インプレス UD+2では、3代全てでクラブ長さが45.75インチでした。
一方、インプレス DRIVESTARドライバーでは、長さが45.5インチとなっています。
一般的に、アベレージゴルファー向けが45.75インチ、アスリートゴルファー向けが45.5インチと分けているメーカーが多く、DRIVESTARはアスリート向けモデルではありませんが、長さだけアスリート相当になっています。
短くなると、基本的にクラブはやさしくなりますが、ヘッドスピードが遅いゴルファーの場合、長いクラブを使うことで、遠心力を活かして飛距離を出す方も少なくありません。
事実、シニア向けクラブは46インチというのが一般的です。
UD+2とはクラブ長さも変わっていますので、特に45.5インチを使ったことが無い方は、一度、手にしてみることをオススメします。
長尺が得意という方は、要注意!